JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

【SPOGIMI2025】Vol.3 SPOGOMI予選会 シンハラ王朝最後の古都キャンディ

こんにちは。
スリランカのキャンディ県クンダサーレで活動をしている安齋です。

今回は、SPOGOMI WORLD CUP スリランカ予選会第二弾!5月に開催された静かな山あいの聖地キャンディで開催された中部州の予選会の様子をお届けします。
スリランカ中部にあるキャンディは、仏教の聖地として知られる歴史ある町です。緑に囲まれた美しい風景と、世界遺産にも登録された仏歯寺があり、多くの人が訪れます。

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そんな歴史と文化があふれるキャンディの町を楽しく散策していると…足元にはポイ捨てされたゴミがちらほら。目の前に広がる美しい山や湖の風景にうっとりしたその瞬間、どこからか漂う眉をひそめてしまうニオイに現実に引き戻されるーーそれが、今この町が抱える現実でもあります。

こんな現実を変えようと行動しているのが、ペラデニア大学の「Zero Plastic Movement」の学生たち。今回の予選会では、運営の中心として大活躍してくれました。

当日の参加者は30チーム、総勢90名。
司会の「スタート!」の合図とともに、参加者たちは一斉に街へと飛び出していきました。

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私も審判として、参加チームに同行をしました。
「ここにいっぱいペットボトルが落ちてる!」「あっちにも空き缶があるよ!」と、まるで宝探しをするような表情で、夢中になってごみを拾っていきます。

回収後は、各チームが拾ったごみを分別・計量し、ポイント集計へ。
全チーム合計で388kgものゴミが集められました。

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30チームのうちの上位5チームが決勝戦に進むことができます。
決勝行きの切符を手にしたチームが嬉しそうに飛び跳ね喜ぶ姿が今も忘れられません。

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決勝進出を逃したチームも、どこか晴れやかで清々しい表情をしていました。ゴミ拾いをやり切ったあとの達成感が、勝ち負けを超えた満足感につながっていたのかもしれません。それこそが、スポゴミという活動の本質なのだと、ふと気づかされました。

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ごみのある風景が当たり前になってしまっている今、今回の活動を通じて、一人ひとりが「ごみが落ちていること」自体に目を向けるきっかけになっていることを願っています。

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次回は予選会北西部州編をお届けします!

それでは、また次の記事で。

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