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職業訓練校の朝は朝礼から始まります。朝礼は仏教のお祈りから始まり国家斉唱、最後に先生からの連絡事項が無ければこれで終了です。お祈りは学生全員が仏教徒ではないので、数人のイスラム教徒の学生は合掌をしないで直立不動で立っていますので何とも興味深い風景です。朝礼が終わると抜き打ちで身だしなみチェックがあります。これは主に髭を毎日剃っているかのチェックです。この学校は学生が髭を伸ばすのは禁止です（インターン期間は自由）。先生は髭を伸ばすのは自由です。

（朝礼風景）

この朝礼の始まる時間に間に合わず遅刻した学生は、その後罰として雑草の草刈りが待っています。日本ではしゃがんで雑草を取ったり鎌で刈り取ることが通常ですが、ここスリランカの草刈りは少し変わっています。私が初めて草刈りを見たときは、学生が長いスティックのようなものを使ってゴルフの素振り練習をしている様にしか見えませんでした。良く見ると雑草付近を素振りして雑草を刈り取っていることに気が付き、それがある程度雑草を刈り取ることが出来るので少し驚きました。ただ注意しなければいけないのは周りに人が居たら間違いなく怪我をするので少し怖くなりました。また、広範囲に刈り取った草が飛び散るので事務所の近くで草刈りをさせる場合必ず窓を閉めないと事務所内が刈り取った雑草だらけになってしまいます。それで一度大変なことになってその学生に掃除をさせたことがあります。この朝礼が始まる時に間に合わないのは学生だけではなく先生も頻繁に朝礼の最中や終わってから出勤したりします。ここで面白いのがその遅れてきた先生が遅刻した学生に草刈りの指示時をしていたりします。自分だったら気が引ける所ですがこちらの先生はその辺に関してはあまり考えていないみたいです。スリランカでは先生と学生の立場は明確に違い、先生の言う事は「絶対である」という事の一つであると感じました。

（ゴルフの素振りに見える草刈りの様子）

（草刈り用の鎌？）