JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

ආයුබෝවන්(アーユボーワン)ってなんだ〜あいさつに込められた意味〜

スリランカ隊員がよく使う「ආයුබෝවන්(アーユボーワン)」は、スリランカの公用語の一つ、「シンハラ語」のあいさつ。日本語では「こんにちは」と訳されますが、実はそれ以上の意味が込められた、スリランカの人たちにとって大切な言葉です。

まずは胸の前で両手をピタッと合わせてみてください。一本の指につき10年。両手の指を合わせると十本なのでこれで100年。さらに手のひらも一つ10年として合わせて20年。ここで、全部で120年分「元気で長生きできますように」と願うのです。それでは「ආයුබෝවන්(アーユボーワン)」と言ってみましょう。

このあいさつは、少しかしこまった場面で使われます。久しぶりに会った時やスピーチの初めに、両手を合わせ、相手の目を見て丁寧に話します。「お互いに元気で長生きできますように。」特に外国人の私が使うと、みんな笑顔で返してくれます。

ちなみに、スリランカ国民の7割が使うシンハラ語のシンハラ文字は、よく「カタツムリのような」と例えられる丸っこくてくるくるしたかわいい形。シンハラ文字を使った食器やハンカチなどは、お土産としても人気です。日本語のひらがなにも少し似ているので、漢字は難しいというスリランカ人もひらがなは書きやすいみたい。

あいさつ②.png

みなさんもぜひスリランカに来られた時には、両手を合わせて丁寧に「ආයුබෝවන්(アーユボーワン)」とあいさつしてみてください。きっと、現地の人も丁寧に、にこにこしながら返してくれるはずです。

それでは!ස්තූතියි(ストゥーティー)。ありがとう。

小学校教育 遠藤和弥

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