JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

カレー存続の危機!?【ウサノーナ】

こんにちは。ウサノーナです。

スリランカは現在深刻にココナッツとお米がありません。

どれくらいないかというと、ひどいときには上の画像くらいありません。(すべてお米ゾーン)

上の画像を撮ったのがクリスマス頃、そして2月現在も米不足…。

一旦入荷した時期もあったのですが、1kgあたり100ルピーくらい値上がっていたので、かなりご近所さんは嘆いていました。(今も高い)

どうしてそんなに嘆くかと言いますと…スリランカの人の本当の本当に主食だからです。

私は1kg買ったらだいたい3食米を食べていても1ヶ月は保つのですが簡単に言えば、多分スリランカの人たちは2.5倍くらい多く食べていると思います。

そんなお米が途端に100ルピーも寝上がれば…えらいこっちゃです。

米不足の原因は色々とありますが、商店おじちゃん曰く、大洪水が原因のよう。洪水で全部やられちまったと言っていました。

米が水害でやられているということは…そうですね、野菜も同じくやられています。総じて野菜も高くなったと、みんな口を揃えて言います。

ではココナツはどうして不作なのか。

ココナツの木はスリランカのあちこちに生えています。それを取る人たちもいます。が、木に実がならないのだそう。

道端でキングココナツ(オレンジのココナツ)は見ますが、そうでない日常用のココナツは確かに最近あまり見ません。

原因まではさすがの物知り商店おじちゃんもわからんと言っていましたが、ココナツはスリランカの潤滑油と言っても過言ではありません。

料理にも使うし、おやつにも使うし、スイーツにも使うし、お寺でのお参りでも持参します。料理に関しては使ってない料理の方が珍しいです。

油を買いたいと言えばポルテル(ココナツオイル)一択!というくらいの立ち位置なのです。
(他の植物油やひまわり油などが軒並み高いということも理由にはあると思いますが…。)

そんなココナツが取れないのです。大事件です。

ここからは商店おじちゃんの解説(を私が胡散臭翻訳したもの)になります。

おじちゃん曰く、大洪水と異常気象が一番の原因だろうとのこと。

そもそも今の時期は本来はカンカン照りで、野菜もしっかり育つから、土を新たにして新しい作物を育て始めるんだとか。(私の胡散臭翻訳です…)

なのに、今季はかなり雨が降った(今もよく降る)。

大洪水のあとにカンカンに晴れる乾季が来ていたらそんなに被害も大きくなかったのかもしれません。

嘆いても米が湧いてくるわけでもないので、私ができることとすれば、米の買い占めをしないことくらいでしょうか…。

あとは新政権がこの状況にどのような判断を下すかですね。そんな明日はスリランカの独立記念日です。

では今日はこのあたりで。

ありがとうございました。

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