JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

ここだけの話...ラトナプラで味わえるローカル体験【ウサノーナ】

こんにちは。ウサノーナです。

さて、今日は私の任地、ラトナプラで体験できる珍しい体験をご紹介します

それは…

【ジェム探し!】

ジェム、つまり宝石さがしですね。
ラトナプラは直訳すると宝石の場所、つまり掘れば出てきます 笑

私の配属先の学校周辺もごろごろあるらしく、学生の趣味を聞いたときに宝石集め、という学生も結構います。

というわけで、ジェムの街で体験できるすべてをまとめてみました。

さて、どうでしょうか?ちなみに、宝石の採掘方法には2種類あって、

クレーン車などで採掘する方法と、人力とがあります。

クレーン車はうっかり石を傷つけてしまう場合もあるのだとか。

あとは、労働者の人は宝石をゲットできません。

というのも、掘った土(粘土質の泥のようなもの)を洗う際に、鍵のかかる箱に泥を流し込んで水で洗いながら宝石選別をするそうです。

重さなのか、サイズなのか、どういう基準で箱の穴からでてくるのかはわかりませんが、濾されたあとの土には何もないらしいです。

つまり、鍵をこじ開けたりしない限り、土地のオーナーさん以外宝石は手に入れられないそうです。

私の知り合いのおじ友(よく登場する商店おじちゃんの常連さん)がジェムについては案内してくれるのですが、

おじ友の所有する土地で働く人達は、原石で5000ルピー(~多分2万ルピー)くらいまでのものは採掘しているおじちゃんたちのものになるそうな。

それ以上大きいサイズはおじ友に提供しないといけないとか。(とはいえ、申告制ならバレないのではないか…?とは思います)

その分、労働の賃金は発生しないとか。お茶とご飯と噛みタバコの支給はしているとのことですが、、、何にせよ、とても過酷で危ない環境です。

また、スリランカでよく取れるサファイアについても過酷な工程があります。それは加熱工程。

サファイアの青さ(青以外の色もですが)は、透明な(少し黄色っぽい)サファイアを加熱して発光させています。

世間で出回っているサファイアのほとんどは加熱処理済のものだとか。

もちろん機械で加熱工程をやっているものが多いと思いますが、

動画で紹介しているように、職人さんが手作業で加熱工程をやっている場合もあります。

職人さんが手作業で加熱する場合、炭を足しつつ、2,3日かけて一定の温度と、空気の入れ具合を保ちながら加熱します。

私が見た現場では、2人の職人さんが交代しながら加熱していましたが、

見た感想としては、加熱のサファイアの価値がもっとあがってほしい!と思いました。

その後の研磨の処理にしろ、カットの工程にしろ、ちゃんと宝石店で流したほうがいいと強く感じました。

あれだけの輝きを放つようになるには、並々ならぬ職人技がかけられていることを皆さんにも知ってほしくて、今日は動画にして紹介してみました。

ちなみに…現地でどれくらいの金額で宝石が買えるかというと…だいたい5000ルピー(2500円)から。非加熱だと小さくても高くなりがちです。

カラット数については、パリップ(ダール豆)2粒くらいが1カラットくらいだとか。

買った石は加工屋さんに出せば、ネックレスや指輪、ピアスなどに加工してくれます(銀のネックレス加工でだいたい5000ルピーくらい)

というわけで今日は宝石の街のジェム探しについて、でした。ラトナプラに来られる際は是非ものは試しに挑戦してみてください。

とはいえ、ただのガラスを宝石だと言って売る人もたくさんいるので、本物を買えるかどうかは、運試しにはなります

ありがとうございました。

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