JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

ちかん!【ウサノーナ】まるで日本のカタカナ英語のような言葉

こんにちは。ウサノーナです。

今日は日本で聞くと「え!!」となる言葉、「ちかん」について

トップ画像の大きな文字で書かれたシンハラ語、読めますでしょうか。

චිකන් ප්‍රයිඩ් රයිසු

ちかん ぷらいど らいす

と書いてあります。

これ、決して痴漢がプライドを持って炊いたライスなのではありません。

正解は「ちきん ふらいど らいす」

「チキンフライドライス」です。つまり、鶏肉入りのチャーハン(焼き飯)のことです。

大事件ですね。

このお店の方がたまたま書き間違えたのかというと、そうではありません。

なんと、日本でもおなじみ、KFCでも同じように

චිකන් (チカン)

になっているんですね。

このような発音と表記の違い、スリランカではよくあります。

フライドライス が プライドライス になってしまうのも
きっと発音から文字を起こした人がそう書いたのではないかと思います。

チキンに関しては、確かに言っている人も チカィン(カとキの間の音くらい)と言っているので
そもそも英語からの造語(日本のカタカナ英語のような)なので仕方ないなと思います


(シンハラ語でチキンは正確には කුකුළු ククル といいます)

他の例もあげてみると、

2月もフェブリュアーリ と聞こえますが、文字にすると、පෙබරවාරි ペバラワーリ。

さきほど紹介したフライドライスも表記がいろいろで、フライド (ෆ්‍රයිඩ්)と表記しているお店もあります

英語も入り混じっているこの国ならではですよね。
あとは少し日本のカタカナ英語みたいな伝わり方をしている気もします。

この外来語(英語)、悲しい効果ももたらしているようで、
近年、若者が正しいシンハラ語の綴りを書けなくなってきているそうです。(タミル圏はわかりませんが…)

例えば、こへだ だ?(どこだ?)とメッセージで送るとき、


khd d?

彼らはこのように打ってしまいます。スラングのようなものですね。
日本でも 了解 と打たずに、 り。 と送ったりすると一時期ニュースになりましたよね。
けれどもスリランカではこれがほんとうに多用されています。

どうしてシンハラ語で書かないの?と聞くと 変換が面倒だから、スマホにキーボードをダウンロードしていない。 などなど

何にしても、せっかくの母国語であるシンハラ語・タミル語をきちんと使ってほしいなぁ…と思う今日このごろであります。

というわけで、今日もまとまりが悪いですが、このあたりにしたいと思います。

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