2025/07/28 Mon
文化 生活
お葬式に参列する【ウサノーナ】


こんにちは、ウサノーナです。
今日はスリランカのお葬式について。
仲の良い学校の先生のお母さんが亡くなったということで、私もお葬式に参列してきました。
昔の日本に近いと言いますが、今でもご近所付き合いの強い地域では日本もそうだと思いますが、
スリランカも互助会というか、助け合いながらお葬式を執り行います。
火葬は費用がかさむので、多くは土葬らしいです。
職場の先生たちや学生たちも、よく知り合いの知り合いくらいのお葬式でも参列します。(学校は休む 笑)
あんまり今までは参列する人の気持ちがピンと来なかったのですが、今回はなんとなく
いつも元気なサー(先生)、子どもたちもまだ幼いし、大変だろうな、なにかできることがないかな、なんて気持ちで参列しました。
普段その先生は学校に併設されている先着1家庭の宿舎に住んでいます。地元はバスで2時間くらい。
時間だけを聞くと、場所を見ても近いじゃん、と思いながらほかの先生たちとチャーターした乗合バスで向かうと…
ド田舎です 笑 本当に。
家はポツポツあるものの、道幅も狭く、まず商店がほんとうにない!どうやって生活用品揃えてるんだというくらい自然豊か。
家はどこもしっかりとした造りのものが多いので、貧しいわけではなさそうなのですが…とにかく車やバイクがないと生活できなさそう。
一緒に向かっていた他の職員たちに聞いても『そりゃーこれだけガマ(田舎)なら宿舎生活しないと無理だね!』と…。
さて、バスの運転手さんにあーだこーだと言われながらも(道幅が厳しすぎて)無事に到着した我々職員たち
(じつは来るまでにすったもんだありましたがまたそれは気が向いたときに別の記事にでも 笑)。
ちなみにご存知かもしれませんが、お葬式はスリランカでは白い服が良しとされています。
なので、もし誰かのお葬式に参列する際は白いシャツまたは白いスカートを着用しましょう
(白いものを身に着けようとしていると伝われば大丈夫です。)
喪主や家族、そして棺で眠るご故人に合掌してお辞儀をします。特に何かを言うわけではなく、お辞儀と合掌だけでした。
棺の安置された場所から外に出ると、ビンロウの噛みタバコが。
あとでどうして噛みタバコがあるのか聞いてみると、日本の清め塩的な意味でした。
忌みを除くというか、そういった意味があるそうな。全員が噛んでいたわけではないですので、あくまでしきたり的なものなのかもしれません。
その後は飲み物やお菓子、昼食をいただき私達は帰路につきました。
私的には、もっとなにか手伝う(喪主の先生が受け持つクラスの学生たちは料理の給仕を手伝ったりしていました)ものと思っていたため
かなり驚きました。むしろ、行き帰りのバス時間の方が長い 笑
さて、この話には実はオチがあります。
お葬式から帰ってきて、事務の人としゃべっていると…
『お前が葬式に行ったのは良かったよ!』と。
理由は、ド田舎にガイコクジンが来た!と話題になっていたそうです。
特に、お手伝いをしていた地域の子どもたちにとって、こんな田舎にガイコクジンが!?という感じだったそうな。
お葬式では笑ってはいけないそうですが、ガイコクジンに会えて嬉しい気持ちと、でも喪に服さなきゃいけない気持ちとでムズムズした表情をしていたらしいです。
多分私もこんなタイミングじゃないと、いかないだろうな…という場所だったので、お葬式では役立ってませんが、
ある意味地域の未来ある子どもたちにちょっとした刺激を与えることはできた…のかもしれません 笑
というわけでまとまりはないですが今日はこのあたりで。
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