JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

好きじゃない言葉、パウ(可哀想)【ウサノーナ】

こんにちは、ウサノーナです。

今日はいつもよりテンションが高くありません。なぜかって?
なんだかなぁーーーーな事案が発生したからです 笑

事件は起こる――ITクラスにて

今日は他学科のITのクラスでした。(一般教養としてWord、Excelなどの使い方を教える)
一般教養の授業の日はサボる学生も多く、今日の学科は特に顕著。専科の教員もあまり学生を育てている感がないなと思っていました。

で、です。机間巡視をしているときのこと。
なんの気なしに、一人の学生の手首を見ると謎の文様が。

見せて?と見てみると、しっかりくっきりタトゥー
シールかなぁとも思ってよく見てみるも、保湿クリームを塗っているのでうーむ、これはほぼほぼタトゥーだな、と。

あいにくその学生の学科の先生は今日は非番。仕方なく、受付嬢に聞いてみる。校則的にどうなの?
受付嬢いわく、ダメと。というわけで、校長にも聞いてみるとダメだと。

というわけで、私が指導するのはおかしいぞ…と思いながら、他に教員もおらず、学生を呼んで再度校長のもとへ。

待ち時間が発生したので、

学校に属するということは、その学校のルールに沿わないといけない、
社会人になって、自分で責任取れるようになってからなら入れても問題ないけど、いい年しててもまだ学生でしょ?と学生に言い聞かせる。
周りがやっていても、悪い方に流されちゃダメ、とも伝える。
(伝えながらも、これって本当は毎日見てる先生が指導しないといけないと思うんだけどなぁモヤッとする 笑)

校長に呼ばれて、校長からも同じような話を受ける。学校の制服を着ているんだから、学校の評価も下がる、と。間違いない。

校長の沙汰としては、「タトゥー落とすまで学校出禁!」。実質の停学みたいなものです。

そのまま学校の警備員さんたちに連れられ、下校することに。

で、私は授業に戻り、他の学生にもタトゥー入れちゃダメだよ―と言いながら、授業を終え、帰ろうとして警備員さんのところに寄ると…

「あいつ、泣いてた。可哀想だわ(パウ)」と。

その後、タトゥーの学生が学校の近くにいたので、
見たことを見なかったことにはできないし、彼のタトゥーを許して、さらにタトゥーを入れる学生を増やしたくもなかったし、と思うことを全部伝える。

きちんと学生のフォローもし、警備員さんのパウパウの嵐も収まったので帰宅しました…(翌日、きちんと対処して学校に登校していました)が。。。。。

そもそも、学科担当の教師がもっとしっかりしとかないといけないんじゃないかとしみじみ思います。
結構その学科の先生はテキトー人間です。
学生も授業にぜーんぜん熱心でないし、嘘もつく、先生への思いやりもない 事前連絡(臨時休みなど)もない と前から問題を感じていた学科です。

校長もいつタトゥーを入れたんだ!と聞いて2週間前という学生に対して「他の先生は誰も指摘しなかったのか!」と。

そうなんですよね、そこが大きな問題。外国人である私が気付く前に、もっと他の先生も学生のことをしっかり見てほしいと思います。

日本ほど1クラスあたりの人数も多くないし、把握すること、指導することは難しくないと思うのですが…
頭ごなしに叱りがちな先生も多いのですが、もっと毎日きちんと学生を見て、導いてあげてほしいなと思いました。

あとは、やっぱり個人的にパウ という言葉が好きでないです。

先日別のスリランカ隊員と話していたときにもパウ という言葉のモヤッとエピソードを聞いていたのですが…

可哀想、と言うのは簡単。でも、そこから、その人のためになにか解決策を一緒に考えよう、というのが伴っていない気がします。

というわけで今日はモヤッとエピソードを書いてみました。

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