JICA海外協力隊の世界日記

タンザニア便り

#6 活動の様子を少しばかり

どうも。タンザニアでPC隊員として活動している松原好秀です。今回は私の配属先を紹介します。

私はキリマンジャロ州のモシにあるVocational Education and Training Authority(通称VETA)という職業訓練学校でコンピュータに関する指導に携わっています。VETAはタンザニア政府の教育科学技術省の直轄下で、各都市に設置されています。私が活動しているモシの訓練校は比較的規模が大きく、電気・機械・木工・溶接・車両整備・調理・秘書・ICTなど、大小合わせて20以上のコースが用意されています。2~3年間の通常のコースだけでなく、3~6か月だけ学ぶ短期コースもあり、800名ほどの学生が日々学んでいます。

私の活動

ここで私はコンピュータを教えているわけですが、コンピュータを専門的に学ぶことができるのは短期コースのみとなっていて、通常コースの学生たちは週に1度しか授業がないので、教える側も学ぶ側も大変です。効果的な指導を実践するためカウンターパートと共に奮闘しているところです。

赴任してからしばらくは授業の様子を見学していたのですが、限られた時間でたくさんのことを学ぶスタイルが定着しているようで、とにかく情報量が多い。詰め込み型と言われているやつですね。そして反復練習などの時間がほとんどないなど、日本との違いに驚くことばかりですが、日本のスタイルがベストだとも思っていないので、私としてはここでの活動を通してタンザニアスタイルをアップデートする一助になればと考えています。私という存在が少しでも彼らにとって刺激になれば幸いです。

さて、授業を展開していく中で、私はどうしても気になることがあります。それは“タイピングスキルの習得を重要視していない”ことです。写真のように、ほとんどの学生は「一本指打法」で文字を入力しているので、実践練習に取りかかるまでの時間がとっても長いんです。正しいタイピングをマスターすれば、入力がより正確に、かつ速くなることは間違いないのですが、これを練習する時間がない。コンピュータの知識も大切だけど、A4の文書1枚を2時間かけて入力していたら仕事になりません。技術をいかに習得させ、コンピュータを使いこなせる人材を育成できるか、これが私に課された最大の課題のように感じています。カウンターパートと力を合わせて頑張ります!

日本の学生との交流

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日頃の授業とは別に、不定期ですが日本の学生とのオンライン交流を実施しています。先日は名古屋の高校と繋ぎました。名古屋のことや日本の高校生活に関するプレゼンテーション、その後の質疑応答などを通して、異文化理解を深める貴重な機会となりました。VETAの学生にとってもタンザニアのことを紹介するプレゼンテーションを行うことが総合的なトレーニングになると思うので、今後もこのようなプログラムを継続していきたいと思っています。

それにしてもタンザニアの若者たち、小学生や大人はうるさいくらい陽気なのに、思春期なのか知りませんがとにかくシャイが過ぎるんですよ。隣にいても聞こえないくらい声が小さくて、私が無駄に焦ってしまうという展開が多いです()

とはいえ、そういうことも含めておもしろい経験ができているので、これが今後どうなっていくのか楽しみなところです。

それでは、今回はこのへんで。
Tutaonana baadaye!

おまけ

VETAの様子を少しばかり写真で紹介します

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