JICA海外協力隊の世界日記

タンザニア便り

#17_大統領選挙期間の様子

Hamjambo!(皆さんこんにちは!)
コミュニティ開発隊員の佐藤です。
今回は先月行われたタンザニア大統領選挙について私の体験を書いていこうと思います!

約半年前から少しずつ投票の準備や選挙担当職員の研修などが行われていました。
私も手伝える範囲を同僚に確認を取りつつできる範囲でお手伝いしていました。
ただ作業量が昨年行われた地方選挙よりもはるかに多く、これは投票日に間に合うのか…
とヒヤヒヤしたときもありましたが、なんとか前週金曜日に全てを終えることが出来ました。

同僚たちから全て準備を終え帰る準備をしていたとき
“週明け水曜日が投票日だけど、もしかしたら危険な状況になるかもしれないから
来週はお休みしてね“ と言われました。
もしもに備えて週末には飲料水やら食料やらを調達して引きこもれるように準備しました。

週明けは比較的いつもと特に変わらずの様子でした。
投票日前日(28日)は午後から停電と断水、20時頃にはインターネットが不安定になり始め
明日は大統領選挙なんだな~と少しずつ実感が湧いてきました。

さて、投票日当日(29日)の午前中には停電も断水も復旧していていましたがインターネットは
ほぼ使えずお昼頃には完全に遮断されました。
外はタンザニアに来て初めての1日中静寂でした。車の走る音もバイクの音も人々の声も一切何にも聞こえず、
鳥たちの会話だけが聞こえてきました。
正直なところ体感としては静かすぎて怖かったです。
カラフルなトカゲが花を食べるところや腕立て伏せしているのをぼんやり見て過ごしていました。

30日は行動制限の発表に加え朝から不定期に発砲音のような音が連発で聞こえたり、叫び声が聞こえたりしました。
31日は前日よりは比較的落ち着いていましたが、お昼と夕方に発砲音のような音は数回聞こえました。
11月1日には大統領の再選が発表されましたが、外の様子はあまり変わらずでした。
2日、3日には外から少しずつ車の走る音が聞こえ始めました。
3日の夕方にはインターネットが使えるようになり4日からは行動制限も解除されました。

同僚たちからは5日から出勤すると連絡があり、4日には近所を少し散歩しましたが
ほとんどのお店がまだ閉まっていました。
私自身1週間ぶりの外出だったのでとても良い気分転換になりました。
そして5日。まだ閉まっているお店もありますが少しずつ日常が戻ってきています。
区内を同僚たちと散歩していて、写真の花を見つけるなりもうすぐ暑い季節が来るね~と話していて
なんだかほっこりしました。空を見上げると大きな虹が円になっていて
“これはすごい!”と言いながら写真を撮っていました。

昨年は地方選挙、今年は大統領選挙と選挙イヤーだったタンザニアですが、
昨年と今年では全く雰囲気が違っていてとても良い経験になりました。
停電やインターネットが遮断された中で情報を得るのは大変でしたし、
心なしか言葉の壁がいつもよりも高く感じ、私は大家さんに頼りっぱなしでした。
(大家さん本当にありがとうございました!Asante sana sana sana!!!!!)

ちなみに約1週間自宅に引きこもっていましたが、手打ちうどんを作ってみたり
家中掃除して引き出しからレトルトカレーやしじみスープやパスタソースを発見したり
区事務所で不定期に開催している折り紙教室の準備をしたり、
日本から持ってきたゲームをしたり、本を読んだりとても楽しく過ごしていました!

それでは今回はこの辺で

Tutaonana tena!(またお会いしましょう)

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