JICA海外協力隊の世界日記

タイ便り

【特別編】大騒ぎの日本語キャンプ

職種:日本語教育

配属先:タマサートクロンルアンウィッタヤーコム中高校

名前:鍬田早紀

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは!

私はタイのパトゥムターニー県の中高一貫校で日本語教師として活動しています。

いきなりですが!

みなさんはタイにどれくらいの日本語学習者がいると思いますか?

国際交流基金が発表した2024年度海外日本語教育期間調査によると、タイには約194000人の日本語学習者がいるそうです。そのほとんどが私の配属先のような中等教育機関で日本語を学んでいます。この数字からも分かるように、タイでは日本語教育がとても盛んに行われているのです。

今日は他隊員にも助けてもらいながら行った「日本語キャンプ」というプロジェクト型学習について紹介します。

キャンプと言っても、山でテントを張るわけではありません。

日本語キャンプは日本文化を体験したり、日本に関するテーマについて調べて発表したりと、生徒の日本語学習意欲を高めるためのイベントです。私の学校はセンター校(その地域の日本語教育のリーダーとなる学校)であるため、日本語キャンプを主催することになりました。今日はてんやわんやだった日本語キャンプについて紹介します★彡

まず、参加者となるのは近隣校約30校の生徒、総勢約100名です。

休日に行われる一日がかりの大イベントなので、日本人なんて、なんぼいてもいいですからね〜。ということで近隣隊員にも声をかけてたくさん手伝ってもらいました。(正:手伝わせました)

活動内容は、①風呂敷体験 ②切り絵体験 ③大福作り体験 の3つです。

①風呂敷体験

風呂敷の歴史やクイズ、ショートコントをした後、実際に教科書・ボール・ペットボトルなどを包んでもらい、最後はキーホルダーやバドミントンのラケットなどの自分が好きなものを好きなように包んでもらいました。

IMG_9496.JPG

↑風呂敷を使ったショートコント(ロールプレイ)をする私と池内隊員

IMG_9420.jpg

↑どうやってペットボトルを包むかみんなで知恵を絞って考える生徒

②切り絵体験

開催時期が8月で日本は夏ということもあり、切り絵で花火を作りました。切り絵の起源や使われ方をクイズ形式で説明した後、実践へ。折り紙とは違う、広げた時の綺麗な模様に「うわ〜!できたぁぁ〜!」と声を出して喜ぶ生徒もたくさん。IMG_9456.JPG

↑器用に花火・星・ちょうちょを作る生徒

③大福作り体験

日本語教育隊員の德久隊員に大福に関するクイズをしてもらった後、日本語パートナーズの小川さんに作り方のレクチャーをしてもらいました。生徒は甘くて美味しい大福を新しい友達と作ることができて、心もお腹も満たされました。

IMG_9476.JPG

↑自分が作った大福と緑茶で一服する生徒

おかげさまで日本語キャンプは無事に終了!

準備はとても大変でしたが、ありがたいことに近隣の隊員にもたくさん助けてもらいました。

大変だったけど生徒が楽しそうにしているのが何よりも嬉しかったです。

また、キャンプの内容を後日各学校でも行った学校もあると聞いて何かの役に立てたことも嬉しかったです。

私自身、こういった日本語キャンプや日本文化授業をきっかけに「日本」という国を外から見て、日本では当たり前の慣習の本来の意味を知り、「日本人」である自分のアイデンティや大切にしている価値観に気づくきっかけにもなります。

今回のような日本語教育を推進するイベントに主催校として関わり、1から企画〜発案〜実施したのも大変でしたが、とてもいい経験になりました。

まだまだ、周りのタイ人同僚やタイ隊員に助けてもらうことが多いですが、海外で日本のことを知ってもらえるために残りの任期も活動していきたいと思います╰(*´︶`*)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ