2025/09/15 Mon
障害児・者支援
【特別編】障害児・者支援/任地を離れて、バンコクにてまさかの退避生活


☑職種 :障害児・者支援
☑配属先:チャンタブリー県特別支援教育センター
☑名前 :川口正樹
サワディカップ(は、便利なことば。おはようも、こんにちはも、こんばんはも、さらにさようならもです。)。私はタイの東部チャンタブリーに、障害児・者支援で派遣されている川口正樹といいます。実は今現在、タイとカンボジア国境地域の軍事衝突の影響で、バンコクにて退避生活をしているのです。この記事が載る頃には、無事任地に戻り以前のように活動ができるよう祈るばかりです。
戦争と平和は隣り合わせにあり、日常はこんなにも簡単に形を変えてしまうものだと痛感しました。現在JICAの安全対策措置に従い退避中ですが、任地では日常が戻りつつあり、早く帰りたいと感じています。


しかし、嘆いてばかりもいられないので、バンコク周辺の他の隊員の活動を見学に行かせてもらったり、先日は任地とのオンラインで平和ミニ集会を開きました。私が被爆地長崎市の出身で被爆2世ということもあり、何としても在任中に平和について活動の足跡を残したかったからです。
まずは、タイ事務所関係者、見学に行かせてもらった他隊員とその配属先の方々、バンコクに到着したばかりの新規隊員等々に折り鶴作りに参加してもらいました。上手下手は関係ありません。平和を祈って折ることに意義があるのです。ご協力いただいた方々に感謝します。


オンライン平和ミニ集会当日(8/15の終戦の日)、平和への思いをタイ事務所のタイ人のスタッフに通訳を少し手伝ってもらいながら、日本語とタイ語を交えて話をしました。次に、退避中TVで見た戦後80年特集や今年の広島・長崎の平和祈念式典の様子を「クスノキ」の歌とともに流しました。そして、今年の長崎平和祈念式典時の「平和の鐘」の録音に合わせて1分間の黙とうを捧げました。久しぶりに画面越しに登場した私に、障害を抱えた子供たちが不思議そうに見つめていましたが、何かしら平和について感じ取ってくれれば幸いです。
あと残すところ約半年の任期、これまでの活動については次の稿に回すこととして、今は自分にできることに実直に取り組んでいこうと思います。
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