JICA海外協力隊の世界日記

チュニジア便り

【天色日記 】 自己紹介とチュニジアのこと

自己紹介

皆さん はじめまして、 勝澤と申します。私は首都チュニスにある肢体不自由者協会に作業療法士として配属されています。

タイトルにした天色(あまいろ)というのは、晴天の澄んだ空のような鮮やかな青色の事を表すそうです。地中海の青といわれるチュニジアンブルーも素敵ですが、私がチュニジアに抱く色は広い空の青なので 天色の名を頂きました。チュニジアに来て一年半。アザーン(イスラム教の礼拝を呼びかける朗唱)に夜明けや日没を教えられるこの国の日常を、少しでも皆さんにお伝えできたらと思います。

チュニジアについて

チュニジアは、北は地中海、南はサハラ砂漠に面した細長い国で、面積は日本の5分の2。人口は 1,236 万人(2022年)で、九州地方 の総人口と同じくらいです。 近年の大きな出来事としては、2010年にあった「ジャスミン革命」。ひとりの青年の焼身自殺をきっかけに民衆が蜂起して、翌年には政権が崩壊。この抗議運動はやがてアラブ世界全体に広がり、「アラブの春」という民主化運動になりました。2015 年には、この民主化に貢献した労働組合や人権団体などにノーベル平和賞が贈られています。しかし経済的には低迷が続き、失業率は 約16%(2022)と革命前よりも悪化しま した。

国連開発計画から 2024 313日発表された人間開発報告書で示されている人間開発指数 (HDI:健康寿命、知識へのアクセス、人間らしい生活水準という人間開発の 3 つの観点から各国の生活の質を評価する指数)によると、193 の国と地域の中でチュニジアは 101 位です。他のアフリカの国々では 67 位セーシェル、72 位モーリシャス、92 位リビア、93 位アルジェリアが、チュニジアより上位に入っています。

最後に

チュニジアに暮らし、日本とは違う不便さや難しさを感じることはあります。習慣や文化の違いも当然あります。一方で、日本から遠く離れたアフリカの一国でも、人の在り様に大きな違いはないのだなと感じることもあります。

今後のご報告が、皆様が暮らす国と日々の生活を より深く想う呼び水となるように。そしてチュニジアという国の印象が、皆様の心に少しで も色濃く残るようご紹介できたらと思っています。

Besleema , nHaarek ziin (ベスレーマ、ンハーレックジーン) 

           ― またお会いしましょう。あなたの一日が素晴らしいものでありますように

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