JICA海外協力隊の世界日記

ウガンダ便り

【保健・医療分科会】#17 お互いを高め合う活動

2024年度1次隊、薬剤師の浅井です。
今回は、保健・医療分科会活動について紹介します。

分科会とは、近しい職種の隊員が集まって結成する有志によるグループです。
年間計画をもとに定期的に集まり、個々の活動の共有や、個人では出来ないイベントを他の隊員と共に行います。一人で出来ることには限界がありますが、分科会があることで隊員同士の知識やアイデアを共有することが出来、また他の隊員から刺激を受けて自らの活動を見直すきっかけにもなります。

現在、ウガンダには、米分科会、教育分科会、コミュニティー開発分科会、そして保健・医療分科会の4つがあります。

私の所属する保健・医療分科会は、感染症・エイズ対策、看護師、助産師、保健師、医療機器、そして薬剤師(私)とバラエティーに富んだ職種7名で構成されています。

今回、様々な職種がいるメリットを活かし、分科会メンバーに私の活動先カプチョルワ県病院に2日間来てもらい、各専門分野の目線で私の同僚達と関わってもらう機会を設けました。というのも、当病院は、これまで薬剤師隊員のみ配属されており、他の職種は配属されたことがないので、薬剤師の目線でしかスタッフと関われていなかったのです。

初めは病院案内。どの病棟も分科会メンバーを大歓迎してくれ、同僚達が丁寧にワークスペースや薬の管理方法を説明してくれました。薬の管理方法では、私が繰り返し伝えてきた消費量に基づく病棟から倉庫へのオーダーを理解してくれている様子を知ることができ、嬉しい一面でした。
また、分科会メンバーは病棟が整理整頓されているかをチェック。その過程で、医療廃棄物の分別方法を示す貼り紙について、英語が読めないスタッフがゴミの回収をすることがあるので、イラストや現地語が書かれていると良いといった意見交換をすることができました。薬剤師としての活動の中で、頻繁に病棟に顔を出すことが出来ておらず、行っても薬の管理状況しか見れていなかったので、こういう意見交換ができたことは分科会活動ならではです。
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その後は、分科会メンバーの各専門に関係する病棟・ユニットに入って、同僚達と働きながら意見交換。
同じ職種同士、それぞれの配属先が抱える課題と当病院の共通課題、工夫点を共有できたようです。同じ職種だからこそ、そして一緒に業務をするからこそ話せることってありますよね!
同僚達からは、「2日間だけ!?一緒に働けて嬉しかった!また来て!」との声が聞かれ、良い刺激になったようです。
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訪問してくれた分科会メンバーにとっても、規模や地域は違えど、視野を広げる機会となり、それぞれの配属先での活動に活かせるヒントを得られた様子。私自身も、自らの活動を振り返れたとともに、同僚達の仕事に対する考えを分科会メンバーから聞くことが出来ました。

このように、隊員は配属先にとどまらず、分科会活動を通して、隊員同士はもちろん、配属先の同僚達とも、お互いを高め合いながら活動しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ケイタボーン(現地語で「ありがとう」)

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