2026/02/14 Sat
活動
【ウガンダの小児科】#27ナース×ウガンダ×国際協力③

ウガンダからこんにちは!
お久しぶりです。上野泰世(うえのやすよ)です。
現在、ウガンダの病院で協力隊『看護師』として、
「医療サービスの質の向上」のため奮闘しています。
私は、いろんな部署を回りながら看護師として実際にウガンダの病院で看護業務を行っています。
ナース×ウガンダ×国際協力②では「ウガンダの救急外来」についてお話しをさせていただきました。
https://world-diary.jica.go.jp/JICA_Uganda/activity/-.php
さて、今日は
ウガンダの小児科病棟
についてお話ししていきたいと思います。
じつは・・・私は子供が苦手でした!!!!
しかし、そんな苦手を「好き」に変えてくれたのがウガンダでした。
普段出会う子供たちは健気で元気いっぱい、笑顔いっぱいで私の癒しになっています。

そして「ウガンダの小児科」についてですが、
初めて病棟で活動した時の印象は、「赤ちゃんがいっぱい!!」でした。
ウガンダの大きな課題の一つは、
『人口急増』
です!!
そのため、子供・若者が多く、若者人口(若年~成人前後)が国の大半を占めています。
活動先の病院だけでも1カ月に約600ベイビーが産まれます。
その影響で、小児科のベッド数は足らず、一つのベッドに2人~3人一緒に横になっている状態です。
また、リラ地域中核病院の小児科対象年齢は5歳以下です。6歳以上は大人と同じ病室へ入院することになっています。
それも入院スペースがないのが原因です。
ここで
ウガンダの小児科に多い疾患
についての紹介します
入院患者の6~7割は「Malaria(マラリア)」です。
私の活動している北部は特にマラリア感染症が多い地域です。入院患者の多くは、遠くの村から受診に来る場合が多く合併症によりかなり重症化しているケースも少なくありません。両親の連れてくる判断の遅さも関係しているように感じます。その原因として、現地語しか話すことができない患者家族が多いため教育を十分に受けられなかった影響もあるのかもしれません。そしてアフリカの遺伝疾患「鎌状赤血球症」の子供は貧血や症状の悪化に繋がりやすく、輸血が必要になるケースが多いです。
その次に、「呼吸器疾患」です。
肺炎がその中でも多く見られます。ウガンダは日本のように衛生環境が整っていません。ゴミは家の前で燃やします。また調理をするときは炭火を使います。使用しているバイクや車などはどれも日本のリサイクルされたもので黒い排気ガスを出しながら運転しているものもよく見られます。そんな環境因子と不衛生な環境、そして栄養失調で免疫の弱い子供はどうしても感染症にかかりやすい状態です。
その他にも、「消化器疾患、重度栄養失調、敗血症」などが多く見られます。

小児科で活動する中で特に感じたことが3つありました。
一つ目は、
「輸血の不足」
ウガンダでは、輸血が「とても効果のある治療」として使用されています。
オーダーも簡単なため使用頻度が高く、時には必要でない人にも投与されていることがあります。そのため、血液が足らず本当に必要な人にすぐに届けられないことも少なくありません。1日から2日ほど待たなければいけないことも多いのが現状です。
二つ目は、
子供に付き添っている親への説明や傾聴が少ないこと
自分の子供の症状が改善しないことや、夜間を通して一緒に付き添うことは精神的にも体力的にも消耗します。
患者や患者家族に寄り添う日本の看護は素晴らしいと感じつつ、私が関わる家族には丁寧な説明や傾聴を心がけています。
三つ目は、
子供に容赦なく静脈留置(注射)をすること
押さえつけてブスブスさすので子供は大泣きです。
肌の色が違うだけで、私は子供にとって恐怖を与えているようで、
そこに採血や点滴をするのでいつも泣かせてしまっていました。(ごめんね)
研修医たちはとても熱意があり、沢山学ぶことができたと共に、
一緒に医療サービス向上のために活動ができたことに感謝しています。
ウガンダでは去年から乳幼児を対象としたマラリアの予防接種が開始されました。
一人でも多くの子供を救うことができるといいなと心から願っています!!
今日はこのへんでウガンダの小児科病棟についてお話しをおしまいにしようと思います。
伝えたいことが沢山あって長くなってしまいました。
今は、内科病棟を終えて外科病棟で活動中です。
自分の経験を通してアフリカ医療の最前線に触れて頂けたらとても嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。アポヨ~!!(ありがとう:現地語)
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