2025/05/22 Thu
文化 生活
【ウガンダの魅力②】#4 ウガンダの「食」


Oli otya?(オリオテャ?)
=How are you?
ウガンダ隊員の三宅です。
本日は前回に引き続き、ウガンダの魅力をお伝えします。
(前回の記事はこちら:#3 ウガンダの「自然」)
第二弾は「ウガンダの食」です。
ウガンダの食
ウガンダでは、1つのプレートに数種類の主食をのせ、その上にソースをかけて食べます。
このウガンダの伝統料理を、ウガンダ隊員は愛をこめて「ウガめし」と呼んでいます。
ウガンダの主食
ウガンダの食といえば、なんといっても豊富な「主食」の種類です。
マトケ、カロ、キャッサバ、ウガリ、ジャガイモ、カボチャ(も、ウガンダでは主食として食べられています)などなど。他にもお米やさつまいもなど、たくさんの主食があります。私の任地であるルウェンゴ県はガンダ族の方が多く住んでおり、マトケと呼ばれるバナナをよく食べています。
ここでマトケについて少しご紹介したいと思います。
ウガンダのソウルフード「マトケ」
ウガンダで主食として食べられるのは「マトケ」と呼ばれる甘くない種類のバナナです。特にウガンダ中部~南西部でよく食べられています。これらを蒸してつぶして食べたり、煮込んで食べたりします。つぶしたものはマッシュポテトに近い食感です。味はあまりありませんが、塩味のあるソースをかけて食べます。彼らはこれを毎日、時には毎食、食べています。日本人にとっての白米に近いでしょうか。
ウガンダのバナナについて面白い話があるのでご紹介します。
歴史学者のリチャード・レイドは、H. M. スタンレー(はじめてウガンダに上陸した西洋人)が以下のように語った、と書いています。
H. M. スタンレーは誇張気味ではあるものの、その重要性を的確に理解していた。彼がみたバナナは「ほとんど肉と鉄以外であった(almost everything but meat and iron)」。ガンダ人にとって、この植物は王の創世神話ともかかわり、母胎のような性質を持つとされており、それは現実とそう隔たるものではなかった。
ーリチャード・レイド(2002)’Political Power in Pre-colonial Buganda’ー
※日本語訳は佐藤靖明氏「ウガンダ・バナナの民の生活世界(2011)」より
私も住んでみて、そう感じることがあります。
実際、彼らはバナナの葉っぱを器にしたり、かごにしたり、バナナの皮を家畜のえさにしたり、とさまざまな活用をしています。一歩家の外から出れば、バナナの畑(と、コーヒーの畑)が広がります。
ガンダ人にとって、バナナは単なる食べ物ではなく、生活の一部なのです。
まさに「ほとんどバナナ」と言えるような環境が、私の任地には広がっています。
主食にかけるソース
ソース(enva:エンヴァ)は、鶏肉や牛肉やインゲン豆、あるいは落花生のペーストなどから作られています。
私は紫色のジーナッツソース(落花生のペースト)をマトケにかけて食べるのが好きです。
その他
任地への移動のおともとして、さまざまな軽食があります。
なかでもロレックス(Roled eggsの略)は、私もほかの隊員も大好きです。
あとは豊富なくだもの!マンゴー、パイナップル、アボカドなどなど。とてもおいしいです。
まだまだ、たくさんありますが、今回はここまでにします。
おわりに
いかがだったでしょうか?
日本とは全く異なるウガンダの「食」を体験しに、
ぜひウガンダに来てくださいね。
次回は第三弾として、「ウガンダの人」についてご紹介します。
それでは、
Welaba!(Bye!)
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