JICA海外協力隊の世界日記

ウズベキスタン便り

日本の鳩のルーツはウズベキスタン??

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みなさん、この鳩を見たことがありますか?

日本の神社や公園にたくさん群れている鳩と思った人、違います。

この写真は、ウズベキスタンのタシケントにいる鳩です。

日本の鳩にそっくりと思ったかもしれませんが、実は似ているのは日本の鳩で、こちらが本家本元です。

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この鳩はカワラバトといい、中央アジアや地中海沿岸等に自然分布している鳩で、いわゆる伝書鳩もこの鳩です。ウズベキスタンの国鳥でもあります。

日本のカワラバト(日本で一般的に見られるのは家禽化されたカワラバト(別名ドバト))は外来種で、日本には元々いない鳥でした。

最初に日本に入ってきたのがいつなのかは定かではありませんが、飛鳥時代頃にシルクロードを経て中央アジアから入ってきたという説があります。

そうなると、日本の鳩(カワラバト・ドバト)はウズベキスタンの鳩がルーツということに!!

日本全国で当たり前のように見られる鳩の先祖をウズベキスタンに見に来ませんか?

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こちらは、ウズベキスタンで最も見かける鳥、インドハッカです。至る所にいます。

上の写真は、ウズベキスタンの主食のノンを食べているインドハッカ。

ムクドリ科なので日本のムクドリに似ていますが、日本ではめったに見ることができません。

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こちらは、カササギ。

カササギは日本では九州北部以外ではほとんど見られないので、その地方出身者以外は知らない方が多いと思いますが、タシケントにはたくさん飛んでいます。

佐賀県の県鳥でもあり、韓国の準国鳥でもあるモノトーンのきれいな鳥です。

私は今は老人ですが、若い時分にはバードウォッチングが趣味でしたので、アパートの窓から鳥を眺めて癒されるのが日課になっています。

最後に、ウズベキスタンの国章に描かれている鳥、フモを紹介します。

中央で翼を広げている鳥はフモ(humo)という伝説上の鳥で、幸福、自由、愛の象徴とされています。ちょっと、鳩にも似ていませんか?

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勤務する国立タシケント農業大学の構内に掲示されている国章

(鳥の後ろにウズベキスタンの大地、左に綿花、右に小麦が描かれていて、農業大学に相応しい国章になっています。)

(執筆:海外協力隊2024年1次隊 菅谷祥生)

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