JICA海外協力隊の世界日記

ウズベキスタン便り

ヌクスの教室で感じたITの未来


執筆:和泉 輝(JICA海外協力隊2026年度1次隊/コンピューター技術)


皆さんはウズベキスタンのIT事情と聞いて、何を思い浮かべますか。
まだまだ未整備…? それとも、思ったより発達している…?
街中では、配車アプリ YandexGoを使えばスマホひとつでタクシーが呼べます。
バスに乗りたい時は、乗りたい路線が今どこを走っているのかをリアルタイムで確認できる地図アプリ YandexMapがあります。
オンラインショッピングはUzum Marketというアプリで、大体のものは家や近所まで届けてくれます。ほぼAmazonです。
そう、日本とほぼ遜色ないと言っても過言ではありませんでした。

本文_1.jpg

▲バスが今どこを走っているか、リアルタイムで確認できます。


私は現在、日本のIT企業を休職し、コンピュータ技術隊員としてカラカルパクスタン共和国ヌクス市の8番学校という小中高一貫校に赴任しています。

ウズベキスタンに来た理由の1つは、"少数派"として働く経験をしてみたかったからです。
日本にいた頃、海外のエンジニアとよく一緒に働いていました。しかし自分は常に日本人に囲まれた“多数派”の側にいて、言語も文化も自分が基準。だから、異文化の中で今度は自分が"少数派"になる環境に身を置く経験をしてみたいと思いました。

本文_2.jpg

▲入学式の様子。在校生が歌やダンスで歓迎していました。


ヌクスに来てまず驚いたのは、子どもたちのITへの興味の高さでした。
初対面で「Javascriptのこの文法について教えて!」と目を輝かせて詰め寄ってくる中学生のK君。(Javascriptというのはコンピュータで使われるプログラミングの1つです)
AIを使いこなし、自由にアプリを完成させて披露してくれた大学生たち。
もちろん全員がそうというわけではありませんが(日本でも同じだと思います)、想像以上でした。

本文_3.jpg

▲最新のPCが約20台設置されたコンピュータ室。

本文_4.jpg

▲ロボット技術の実習ができる教室。


学校では、日々子どもたちに助けられています。
カラカルパクスタンの子どもたちは、カラカルパク語、ウズベク語、ロシア語を操ります。カラカルパク語はウズベク語と6割ほど似ていると言われていますが、まだまだ未熟なウズベク語話者の私には、現状中々聞き取ることができません。
そんな私に対しても、子どもたちは本当に優しいです。カラカルパク語が分からなければウズベク語で、それでも分からなければもっと簡単なウズベク語で、何とか私が理解できるように話してくれます。
全校生徒と先生を合わせて1000人弱の中に外国人が私ひとりという想像以上の少数派の環境ですが、そんな優しさに日々助けられています。
ウズベキスタンに来てまだ2か月ですが、この国のITは想像よりずっと進んでいるなと思いました。意欲のある学生が学べる環境も整備されつつあると感じています。
日本とウズベキスタンのIT分野は、政府の後押しもあり、これからもっともっと強く結びついていくのかなと思います。

本文_5.jpg

▲IT産業振興のためにつくられたITパーク

見ず知らずの外国人である私に温かく接してくれるヌクスの子どもたちの中から、いつかエンジニアになる子が出てくるかもしれない。日本に帰国した後、そんなヌクスのエンジニアたちと一緒に働ける日が来るかもしれない。
大分気が早いですが(笑)、そんな未来を想像しながらこの地で自分に何ができるか考えていこうと思います。

SHARE

前 最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ