JICA海外協力隊の世界日記

ウズベキスタン便り

己書(おのれしょ)を書いてみよう!


執筆:千本木恵美子(2023年度3次隊/青少年活動)


みなさん、己書(おのれしょ)を知っていますか?

己書は、書き方にはコツはありますが、絶対こうしなければいけないなどというルールはありません。書き方や文字の書き順にとらわれることなく、自らが思うがまま、自由に筆を走らせ、自分の世界観を楽しく表現する新感覚の書、筆文字アート、それが己書です。

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20256月にウズベキスタンに私の友人達が来られました。今回来られた永田朝子さんは日本己書道場上席師範であり、吉武江利奈さん、松本千恵子さんは己書門下生です。そこで、ウズベキスタン日本センターで、己書をやってもらえないかと提案したところ、快諾して貰い、今回の開催に至りました。

タシケント到着後、サマルカンド、ブハラとまわり、夜行列車到着の日に己書開催とハードスケジュールでしたが、一般公開の講座と、日本語クラスで己書イベントを開催することが出来ました。

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日本食レストランかぶき この日は、同じ便で到着したみはるさんもご一緒でした!

キルギスの隊員さんを訪ねる道中でした。

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日本食レストランかぶき、オーナーの横山知春さん 息子君のお誕生日会でした。

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UJCバホラ先生、アキダさん 己書イベントの前にお会い出来ました!


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サマルカンド レギスタン広場のライトアップ


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ユルタキャンプでラクダ乗り体験


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ウズベキスタン日本センター ブハラ分室(ブハラ大学内)の皆さん


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ブハラ分室の学生さんが、暑い中アルク城やブハラの町を案内してくれました!

そしていよいよタシケントで己書イベント、来てくださった方から浴衣か法被を選んでもらいました。


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己書を披露してくれました!


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こちらは、「楽」の漢字。楽しんで描いてくれました!


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旅行者の河南正喜さん、ウズベキスタンでお店を経営している小代有美さんもお手伝いに駆けつけてくれました。ありがとうございました。


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書き順は時に違っていたりします!


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学生さんに「楽」しい、を書いてもらいました!


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『愛』がみんな独創的で素晴らしい

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笑顔がたくさん見られました!!ありがとう!!

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私がウズベキスタンに来たことで、日本の友人との架け橋のきっかけになれたかな…と思うと涙がこみ上げてきました。日本からはるばる訪ねてきてくれてありがとう!素敵な時間をありがとう!

永田さん達からのメッセージを添えます。


ウズベキスタン己書体験幸座を終えて (永田朝子さん)

ウズベキスタンへの旅が決まったとき、すぐに思ったのは、「現地の方々に己書(おのれしょ)を伝える機会があったらいいな」ということでした。己書師範になったときから、いつか海外の人々にも己書を届けたい!そんな夢をずっと抱いていました。

その想いを形にしてくれたのが、恵美子さんでした。

「何人くらい集まるのかな?」「興味を持ってくれるかな?」と少しの不安と期待を抱きながらウズベキスタンに到着。初日にお会いしたバホラ先生には、己書の作品をプレゼントしました。

書道とはひと味違う、己書ならではの魅力。

書き順も自由、正解もない。ただただ、思いのままに描くことの楽しさをお伝えすると、バホラ先生は「今までにない感覚だ!」ととても喜んでくださいました。

そして迎えた幸座当日。

予想をはるかに上回る多くの方が参加してくださり、驚きとともに心からの感動を覚えました。皆さん真剣な表情で、そして満面の笑顔で、思い思いの作品を描いてくれました。あの時間は、幸せのひとときでした。

「日本が好き」「日本語を勉強したい」「いつか日本に行ってみたい」

そんなふうに日本に親しみを持ってくださる気持ちが、とても嬉しかったです。

「ありがとう」「楽」「夢」など、日本語の言葉を描いたり、字を書く楽しさに夢中になっている学生さんたちの姿。その笑顔は、これからの私の大きな原動力になります。改めて、「字」の持つ力を強く感じました。

私の己書レッスンには、「難しい」という言葉はありません。

「難しい」と思うと、手が止まってしまう。

でも「とりあえず楽しく描いてみよう」と思えば、「あれ?描けた!」と自然に前に進めるのです。

この考え方は、己書に限らず、人生のいろいろな場面にも通じると思っています。

「難しそう」と立ち止まるのではなく、「やってみよう」と一歩踏み出す。

そんな前向きな気持ちも、己書を通して伝えていきたいのです。

今回、私の想いをバホラ先生が丁寧に通訳してくださったことで、参加者の皆さんにもしっかり届いたことを感じました。交流を通じて、一体感も生まれ、忘れられない素晴らしい時間になりました。

また、着付けを学んでいる恵美子さんが、参加者の皆さんに美しく着付けを施してくださり、内面も外見も「和」の文化に包まれたひとときとなりました。本当に感謝しています。

さらに、お友達お二人もお手伝いくださり、

恵美子さん、バホラ先生、そして私たち。5人の力で——

ウズベキスタン日本センターでの己書幸座は大成功をおさめました。

参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

またお会いして、一緒に『己書』を書きましょう!


(吉武江利奈さんより)

初めての国、ウズベキスタン。

恵美ちゃんのお陰で、訪れる機会をいただけました。

今回、出会えた皆さんには、まずはどうしてこんなに日本語が上手なの?とビックリ!

目をキラキラと輝かせて、話してくれたことを思い出して、たくさんの幸せを、感動をいただけたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。

日本に帰ってからも何度も思い出しています。

この感動は、言葉では表し切れません!

是非、日本に来てください。

お礼がしたいです!

私もまた、ウズベキスタンに行きます!

本当にありがとうございました。


(松本千恵子さん)

ウズベキスタン己書幸座

恵美ちゃんの居るウズベキスタンに行ってみようよ!

そこで己書をやってみたいんだ!!

そんな師範の誘いに、本当にそんなことできるのかと実感の湧かない自分がいました。

いざガイドブックでウズベキスタンを調べ始めるとその素晴らしい景色に感化され、いろんな構想が加速するように膨らんでいきました。

とはいえ、己書は久しく書いていなかったので私には難しいのでは?と思う気持ちもしばしば。

でも、己書では「難しい」と口に出すのは御法度!

そう思ってしまうと思考が止まり何もできなくなってしまうと教えられていたので、とにかくやってみようと自分の作品を持参しいざウズベキスタンへ。

当日、まず参加者に法被か浴衣を選んでもらうところから始まりました。

そこでも私は人に着付けするのは難しいと思い、なかなか案内することができませんでした。

でも皆さんは、嬉しい!と言わんばかりの笑顔でそれらを身にまとい、何が始まるのか興味津々。

師範に習って一生懸命に己書に向き合っている姿、元々勉強していたカタカナやひらがなで自分の名前を嬉しそうに書く姿、恥ずかしそうにしながらもすべてが楽しそうで、嬉しそうでポジティブな空間がそこにはありました。

師範が何か書きたい字はありますか?と投げかけると、一人の生徒さんが迷わず「愛」と答えました。

私は思わず、それ難しくない?って口に出しそうになりました。

すると師範は、書いてみよう!とすぐにホワイトボードに向かいお手本を書き始めました。

皆さんからも、えーそんなの書けるの?という声はなく、いいねー!と盛り上がる様子が。

なんて素晴らしい!

これぞ「己書」

あれほど難しいは御法度だと師範から教わり皆さんにもお伝えしていたのに、全く浸透していない自分に笑いました。

逆に、己書を知らない皆さんの方が師範からのお題だけでなく自分の知っている日本語を己書で私達に披露してくれ、その素直な様子に私は感銘を受けました。

今回のことで、私は日々の生活の中でできるかできないかを先に判断し思考を止めてしまう自分に気づくことができました。

「己書」の、正解はない、自分の思うように書いたもの、それが全部素晴らしい!

まずはやってみよう!という教えを頭だけでなく身をもって実感できました。

ここ来なければ感じられなかったこと、気づけなかったことがたくさんありました。

この出会いに本当に感謝いたします。

このお返しがいつかできますように。

またの再会を心から願っています。


本当にありがとうございました。

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