2025/04/11 Fri
活動
希少職種の活動紹介②:マーケティング編(#10 高橋利幸/職種:編集)


職場に配属された当初から、ずっと不思議でした。なぜ、試合のチケット情報を宣伝しないのだろう? 観客がチケット料金を知るには、わざわざスタジアムまで足を運ばなければならず、それが当たり前のようになっていました。
また、新聞社などのメディアに試合情報を提供している様子もなく、そのせいか観客数はどの試合も少なめ。W杯予選のような国際試合でさえ、空席が目立つ状態が続いていました。さらに、スタジアム内の看板やFacebookページも、広告収入の収益化にうまく活用されていないように思えました。
なぜ、こうした状況が放置されているのか。その理由はすぐに見えてきました。実は、チケット販売や宣伝、スポンサー対応など、収益アップに不可欠な役割を担う「営業部」や「マーケティング部」が、私の職場には存在していなかったのです。


この写真は、FIFAから派遣された教育担当者によるワークショップの様子です。2日間にわたって朝から晩までみっちり組まれたプログラムは、アイスブレイクから始まり、その後、組織全体の「SWOT分析」(強み、弱み、機会、脅威を分析する手法)が実施されました。
その中で、「わが社の弱点は何か?」という問いに対して、最も多く挙がった意見が、「マーケティング部が存在しない」。参加者は、この課題を認識していたのです。ただし、これまで営業に携わったスタッフは少なく、試行錯誤だったのだと思います。
「では、どう取り組めばよいのか?」
そこで私は、「マーケティング部」の立ち上げを提案しました。営業一筋20年。これまでの経験、ここで活かさずしてどこで活かすのか! 幹部会議で、その必要性を訴えたところ、話はスムーズに進み、すぐに設立が承認されました。事務総長と私を含む3人でマーケティング部がスタートし、営業活動を今月から開始。トップの写真は、お客様に渡している企画書の一部です。


実は、もう一つ、気になっていることがあります。写真は、OFC(オセアニアサッカー連盟)担当者による新リーグに関する説明会の様子です。2026年1月、オセアニアで新しいプロリーグがスタートする予定で、バヌアツからも国を代表して1チームが申請中です。
とはいえ、オーストラリアやニュージーランドをはじめ、地域全体から24チームが応募しており、選ばれるのはわずか8チームという厳しい競争。それでも、もし参加が決まれば、運営費は相当な額に達するため、今のうちからユニフォームスポンサーなどの広告収入確保が急務です。結果発表は6月。その結果を見据えて、現在準備を進めています。
最後に、営業開始から1週間の報告です。近々、オーストラリアのチームとの親善試合が行われますが、スポンサーからチケット100枚をご購入いただきました。まずは、いいスタートが切れたのではないでしょうか。この調子で頑張っていきます、読者の皆さん、応援してくださいね!
SHARE