JICA海外協力隊の世界日記

バヌアツ便り

バヌアツ代表、2026年W杯への挑戦(#2 高橋利幸/職種:編集)

皆さん、Yu oraet?(ユーオーライ/ビスラマ語で“お元気ですか?”)。今回は2026 FIFAワールドカップ・オセアニア予選についてお話ししますね。太平洋諸国といえば、フィジーやサモアのラグビーが有名ですが、ここバヌアツではサッカーが一番人気のスポーツです。街を歩けば、子どもから大人まで、あらゆる場所でボールを追いかけている姿を目にします。サッカーはこの国の生活の一部と言っても過言ではないかも。みんな大好きなんです。

私が所属するVFF(バヌアツサッカー連盟)では、10月12日に首都ポートビラで行われる2次予選に向けて、選手もスタッフもその準備に全力を注いでいます。写真は、代表チームがトレーニングの前後に行う恒例の儀式の様子。選手たちは、練習の始まりと終わりに必ず代表監督を囲んで手をつなぎ、心を一つにしています。

こちらは、練習風景。選手たちは普段は別の仕事を持ちながら、週に2回昼間や夕方に集まり、3時間程度汗を流します。限られた時間の中で全力を尽くす、試合にかける熱い思いが伝わってきますよね。

オセアニア2次予選は、10月から11月にかけて開催されます。8つの国が4チームずつ2つのグループに分かれ、総当たり戦を繰り広げます。バヌアツ代表は初戦でサモアと激突し、第2戦では強豪ニュージーランドとの一戦。そして第3戦ではタヒチと対決が待っています。各グループの上位2チームが、2025年3月に行われる最終3次予選に進出します。バヌアツで行われる試合は、写真のフレッシュウォータースタジアムで、初戦の1試合のみが予定されています。

今年6月に開催されたオセアニア王者を決めるOFCネイションズカップで、バヌアツは同国史上初の決勝進出を果たしました。今回のワールドカップでは、出場国が32ヵ国から48ヵ国に増えるため、オセアニアでも上位2チームまでが本大会出場のチャンスがあります。ワールドカップ出場が、いよいよ現実的になっています(希望!)。

我々メディアチームは、選手や関係者へのインタビューを行い、SNSで配信しています。また、新聞社やテレビ局とも協力し、先日は、代表監督がサモア戦の登録メンバーを発表しました(写真)。着々と試合当日に向けた準備が進んでいます。

バヌアツではまだテレビ中継のインフラが整っていないため、インターネット配信が重要な役割を担っています。先月のオーストラリアのU23代表との親善試合では、YouTubeでライブ配信しました。今回のワールドカップ予選は、FIFAの公式プラットフォームであるFIFA+で試合をライブ中継します。そのため、責任は重大。OFC(オセアニアサッカー連盟)のサポートも得て、現在も綿密な打ち合わせが続いています。

読者の皆様も、ぜひバヌアツ代表を応援してくださいね。一緒にワールドカップへの挑戦を楽しみましょう。それでは、Emia nomo(エミア ノモ/以上、終わり)。試合結果もお楽しみに!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ