2025/01/21 Tue
活動
震災から生まれた新たなマーケット(#6 高橋利幸/職種:編集)
世界日記の更新がひと月以上も空いてしまいました。この間、さまざまな出来事があり、なかなか筆を進めることができませんでした。2024年12月17日、私が住むポートビラ市沖30kmを震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、被災したためです。
地震が起きたとき、私はJICA事務所にいて、ちょうど世界日記の原稿を書き終え、投稿しようとしていたところでした。今回はその記事は一旦保留し、震災後の生活についてお伝えします。ただ、被災そのものの体験談ではなく、職場で進む支援活動の様子を取り上げたいと思います。
幸いにも、JICA関係者は全員無事で、けがもありません。読者の皆さん、どうぞ安心してくださいね。この地震を乗り越え、バヌアツ全体が力強く立ち上がろうとしています。
冒頭の写真は、私の職場であるフレッシュウォータースタジアムの現在の様子です。ここでは、市内中心部で被害を受けたハンドメイドショップの女性たちを支援するため、臨時マーケット「ママの店」が開かれています。サッカー連盟が無償で場所の提供を申し出ました。
このマーケットでは、手作りのアイランドドレスや地元のクラフト作品などが販売されています。布地を選んでオーダーメイドのドレスを依頼することもできます。上の写真に写るのはドレスを縫製中のママたちと、バヌアツの代表的なお土産品です。
マーケットの評判は上々で、バスでひっきりなしにお客さんが訪れています。外国からの観光客も多く、被災によって市内へのアクセスが限られている状況下で、ここが新たな観光スポットになりつつありますよ。
こちらは、ママの店の今後について話し合っている様子です。当初はマーケットの開催期間が2024年12月いっぱいの予定でしたが、2025年1月末まで延長されました。その後は、形を変えて活動を継続する案も検討されています。たとえば、ショップに加え、スタジアムを訪れるサッカー観戦客向けに食事を提供するフードスタンドの導入も一案として挙げられています。
私自身は、メディアの担当として、配属先の公式ウェブサイトやFacebookを通じてママの店の宣伝活動に取り組んでいます。以下の記事もその一つ。応援の声をたくさんいただき、ママたちにとっても大変励みになっています。
https://www.vff.vu/freshwater-stadium-hosts-mamas-sawing-amidst-recovery/
頑張れ、ママの店。頑張れ、バヌアツ!
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