JICA海外協力隊の世界日記

バヌアツ便り

南の秘境、マレクラ島より~バヌアツ4つ目の○○誕生~(#3 山口愛花/環境教育)

2024年度3次隊としてバヌアツの離島、マレクラ島に派遣されています、環境教育隊員の山口愛花です。

3弾となる今回は、私の住むマランパ州で最近起こった大きな変化についてご紹介します!

マランパ州はバヌアツにある6つの州のひとつで、私の配属先は、その州の行政全般を担当するマランパ州政府事務所です。州の廃棄物管理についての政策決定に携わったり、環境啓発活動をしたり、定期的なクリーンアップキャンペーンの開催などを通して、州の廃棄物管理の基盤づくりに取り組んでいます。

先月の1010日には州の創立記念日である「マランパ州の日」がありました。「マランパ州の日」は私の住んでいるマランパ州で年間を通して一番の大きなお祭りで、多くの人々が島の各地から州都に集まり、お祝いをします。

写真2 declaration of municipality.jpg

マランパ州の日は朝早くから多くの政府関係者がステージで何時間にも及ぶスピーチを行い、州の未来について熱い想いを語ります。また、例年、フットボールの地区大会決勝戦の他、鶏や子豚などを追いかけて捕まえる(捕まえたら家に持ち帰ることができる)アニマルレース、アイランドドレスファッションショーなど、様々なプログラムが行われます。夜はステージ前に多くの人々が集まってローカルバンドの演奏に合わせてアイランドダンスを踊ります。

(詳しいお祝いの様子についてはまた別の機会でお話しできればと思います!)

そして、今年のマランパ州の日は1995年に創立して以来、州の30年の歴史の中でも最も重要な日の一つとなりました。なんと、州都を島の南部に移し、現在の州都がある地域とその周辺地域を市制化することが宣言されました。これはバヌアツで4番目の地方自治体の誕生を意味します。これまでは州政府が州全体の行政を担っていましたが、市制化が進むことで地域のさらなる活性化が期待されています。

市創立の宣言がなされると同時に、新たに廃棄物投棄場の新設や市場(マーケットハウス)の拡張、公園のアップグレードなどが行われることが発表されました。

国の各省庁の大臣らもこの新たな地方自治体の宣言をお祝い、また激励しに他の島から会場に駆けつけました。

写真3 Malampa day cake 2025.jpg

私の州政府での活動の大きな柱の一つは、廃棄物管理の基盤構築のお手伝いであるため、新たに新設される廃棄物処分場を長期的に最大限有効活用することができるよう、同僚をはじめとした各省庁や自治体関係者と協力し合い、より良い基盤の構築を目指していきます!

途方もなく大きなことのようにも感じますが、自分ができることを一つ一つしっかりと見つめて、できることは何でもやっていく草の根精神で頑張っていこうと思います。

それではまた!

Tenkiu tumas!! Lemsonkami(マレクラ島北東地域の言葉でさようなら)

テンキュートゥマス、レムソカミ/ ありがとう、また次回お会いしましょう

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