JICA海外協力隊の世界日記

バヌアツ便り

バヌアツ便り~Peace Memorial Day 原爆展 ~

1945年の広島・長崎への原爆投下から80年を迎えた今年、

バヌアツの首都ポートビラでPeace Memorial Dayが開催されました。

日本の原爆の体験を伝えながら、平和の大切さを考えるイベントです。

主催および企画立案はVanuatu Nippon JICA Alumni Association (VNJAA)(JICAの研修事業で日本へ研修を受けたバヌアツ人の同窓会)。派遣中のJICA海外協力隊もサポートしました。

会場は原爆に関するポスター展示や映像上映のほか、

折り紙や習字、着物など日本文化を体験できるブースも設置されました。

学校の一室で開催されたため、参加者は主に小中学生。

自分の名前を日本語で書いたり、折り鶴を折ったり、着物を着たり、様々な日本文化に興味を示していました。

日本に対して親近感や好意的な思いを持ってくれているのを感じてとても嬉しかったです。

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楽しく文化体験している一方で、原爆のポスターや映像に真剣に向き合っている生徒も多くいました。

静かに鑑賞したり、友達と意見を交換したり、先生が原爆について説明する場面も。

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この展示を通して、生徒たちが何かしら心に感じるものを持ち帰ってくれたらと思います。

また、今回子どもたちが得た学びや異文化理解の体験が、平和への第一歩になると良いなと思います。

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日本にいた頃は、海外の人に日本のことを伝えるような活動をしたことはなく、

日本人であることを特段意識したことはなかったのですが、

協力隊としてバヌアツに来て、日本の文化や歴史を伝える機会が多くあり、

「日本人」としてのアイデンティティを強く意識するようになりました。

日本は素晴らしい国だ!行ってみたい!などの声を聞くたびに、日本人としての誇りを感じます。

そして私と関わる人たちに、もっと日本を好きになってほしいなと思います。

もし協力隊に参加していなかったら、このような思いになることはなかっただろうなあ。

子どもたちだけでなく、私にとってもとても学びの多いイベントになりました。

吉井明穂(2024年度3次隊 /コミュニティ開発)

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