2025/05/23 Fri
文化 生活
アイランド特集:バヌアラヴァ島編


こんにちは、Nikowe?(Vanua Lava語で調子はどう?)
2024年度1次隊コミュニティ開発隊員の雜賀瑠花です。
今回は前回のUreparapara(ウレパラパラ)島編に引き続き、Vanua Lava(バヌアラヴァ)島編をお送りします!Vanua Lava島はバヌアツの北に位置するBanks諸島の一つで、Torba州都のSolaがある島です。
銀行や州の事務所、商店等小規模ではありますが全てが揃っているTorba州の中心的な街となっています。今回はそのSolaと、Vanua Lava島内にあるKatepeki村での活動について発信させていただきます!
首都のPort-VilaからはSantoという別の都市を経由してVanua Lava島へ行くことができます。写真はVanua Lava島内にある空港の写真です。ご覧の通り、芝生自体が滑走路となっており、山々に囲まれた自然豊かな空港です。また、空港の建屋自体も必要最低限の機能のみを備えたとてもコンパクトな作りとなっています。Santoからの飛行機は週に2便ですが、滑走路が芝生のため天候の影響を非常に受けやすく、欠航もかなり多いです。渡航難易度の非常に高い島といえるのではないでしょうか。
また、空路以外には海路があります。ここから各島への船がでており、先日投稿したUreparapara島へもここから行くことができます。写真は奥に見える大型船から荷物を小型ボートに積み入れ、港に運んでいる様子です。Vanua Lava島の物流の中心地となっています!
この島でもやはり住民の生活の中心となっているのは教会とKavaです。バヌアツは国民の多くがキリスト教徒、週末には多くの人が教会に出かけます。写真は教会で行われていた結婚式の写真です。偶然にもBanks諸島出身の同僚ナースの家族の結婚式があったため、参列させていただきました!バヌアツは人口30万人ほどの小さな国なので、離島に行っても同僚の家族と必ず会います(笑) 日本では考えられないですよね。知らない人の結婚式に行っても快く受け入れてくださるバヌアツ人、人の温かさを感じます。
また、もう一枚の写真はKavaというコショウ科の植物の根をから作られる嗜好飲料で、夕方になるとKavaバーは多くのバヌアツ人でにぎわいます。味自体はあまりおいしいものではありませんが、飲んだ後に深くリラックスでき、私自身かなり気に入っています。Kavaバーの隣には屋台も併設されており、伝統料理のシンボロ(芋をつぶしてアイランドキャベツで巻いたもの)やパンケーキ等を購入する事ができます。夕方になると村の人が集まり、憩いの場所となっています!Solaには1週間ほど滞在しましたが、Kavaを通して色んな方と知り合いになることができました(笑)
また、こちらの写真はKatepeki村にてアウトリーチを行った時の写真です。州都のSolaから車で1時間ほどジャングルや牧場を通り抜けたところに位置する人口約100人の小さな村です。突然の訪問にも関わらず、村の方が温かく受け入れてくださいました。この村から病院に行くための交通手段は車になりますが、村には車がないため交通の便が非常に悪く必要なときに医療サービスを受けられない可能性があります。また、天候が悪いと川が氾濫し病院への道が閉ざされるため、天候の影響も強く受けます。こういった事態に対処すべく所属先NGOと協力してアウトリーチにて医療サービスを行います。また、電波も入りにくいとのことで情報発信の面でも障壁があります。アウトリーチの際は、インフラが整っていなくても情報を伝えられるよう写真に掲載したような現地語で記載されたパンフレットやニュースレター等を用いて情報発信や啓発活動を行います。課題も多く存在しますが、できることから実施していく根気強い取り組みが必要なのだと思いました。
Ureparapara島、Vanua Lava島の2編に亘ってバヌアツアイランド特集を担当させていただきありがとうございました!
活動にてバヌアツの離島へ行く機会に恵まれているので、引き続きバヌアツの魅力を発信していきたいと思います!!
雜賀瑠花(2024年度1次隊 /コミュニティ開発)
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