JICA海外協力隊の世界日記

ベトナム便り

♯24配属先の様子④

Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)

ベトナムの林です。

前回に引き続き、配属先の細かい様子はお伝えしていなかったため、ご紹介したいと思います。

子どもたちは、10:30ごろにお昼ご飯を食べます。ベトナム人にとって、食事は日本人以上にとても大切している時間です。施設内の食事の様子を少しだけご紹介したいと思います。

【基本のお昼ご飯】

上記写真にあるように、基本的にはご飯の上におかずをのせた丼、そしてスープが基本です。ベトナム人はお昼ご飯に主食として白米を食べることが多いこと、子どもが炊飯の練習をしていること、用意・片づけのしやすさなどが理由として挙げられます。

ご飯以外のおかずは未就学センターで作られ、10時過ぎにスタッフが運んできてくれます。それをスタッフが子ども1人1人の量や食べられるものを分けて用意します。おかずは肉・魚が交互に用意されることが多いです。食べやすいおかずの時や偏食がない子どもは、野菜も一緒に食べます。ベトナムでは、たくさん食べることを大切にしているため、偏食には比較的寛容です。

実際の例として、

①おかずはほぼ食べられない子どもは白米にベトナムの醤油をかけて提供します。

②おかずだけを食べてしまう子どもは、ご飯とおかずをスタッフが混ぜてから提供します。

③具材が大きいと食べられない子どもは、具材を小さくしてから提供します。

私は、主に3名の食事を担当しているため、以前の記事でも少しお話しましたが、食事のマナー(食具の持ち方、両手動作など)が未獲得のため、声掛けをし、指導しています。

(写真:普段の食事)

【ビュッフェ】

旧正月や学期末など特別な時には、上記写真のようなビュッフェをスタッフが準備します。ビュッフェの際も偏食の子どもも食べられるように主食の種類を白米・麺・パンなどを準備し工夫しています。

(写真:ビュッフェのご飯)

【おやつ】

 午睡明けにおやつを食べます。おやつはスナック菓子が中心ですが、パンやヨーグルトを食べる時もあります。また誕生日の子どもを祝う際にはケーキを食べることもあります。偏食の子どものために、その子どもが食べられるおやつをいつも準備しています。また、アレルギーの子どもも日本と比較するとかなり少ないため(日本のようにアレルギー検査をすることはほぼなく、アレルギーではなく体調・体質や好き嫌いで済ませている可能性があるため)、本人が興味を示したものは食べさせることが多いため、スタッフが食べているもの、他の子どもが食べないものをシェアすることもあります。

いかがだったでしょうか?日本では、食事の種類とマナーを大切にする傾向がありますが、ベトナムでは、たくさん食べることを何よりも大切にしているため、ここでも文化の違いを感じました。子どもの偏食の寛容さを見習いつつ、日本で大切にしているマナーや食具の持ち方なども子どもたちに伝えていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 Hn gp li nhé!!!(またお会いましょう!)

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