JICA海外協力隊の世界日記

ベトナム便り

♯12 教師の日

Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)

ベトナムの林です。

 先日、11月20日は「ベトナム教師の日」でした。私の職種も「先生」に該当するため、ベトナム教師の日を体験することができたので、今回は私が実際に体験したことをお伝えしたいと思います。

【ベトナム教師の日とは?】

日本では一般的にありませんが、世界では1994年に国連教育科学文化機関ユネスコによって制定された10月5日の「世界教師デー」を記念日や祝日にしている国があり、タイ(1月16日)、マレーシア(5月16日)、インド(9月5日)など、国独自で教師の日を制定している国もあるそうです。

ベトナムで11月20日が教師の日となった由来は、1949年7月にフランスで発足した「世界教育者組合連合」が、1957年に翌年の11月20日を「教育者国際憲章の日」とすることを採択し、1958年11月20日に北ベトナムで初めての記念式典が開催されたためだそうです。

それ以降、南ベトナム解放戦線を通じて徐々に南部にも広まり、南北統一後は「教師の日」として全国的に定着し、1982年に、11月20日を「ベトナム教師の日」を政府は正式に定め、現在に至るそうです。

【教師の日は何をするの?】

ベトナムには「教師は第二の父母」というフレーズがあるほど、先生を尊敬する文化がある国です。教師の日には、 パーティーや踊り・歌・劇などの発表会などを行い、先生を敬う気持ちや感謝の気持ちを伝えたり、生徒や保護者は祝い状や花束等のプレゼントを教師に贈ります。そして、卒業生も恩師に感謝を伝えるためにプレゼントを贈ったり、パーティーを開催したり、先生同士だけで食事に行くこともあるそうです。国は学校の教師に贈り物(お祝い金も含め)をすることを禁止していないそうです。

プレゼントの定番は花束で、その他には果物、お菓子、ケーキ、化粧品など様々で、近年は現金を渡す人も多くなっているようです。また、学校では生け花コンテスト・歌舞コンテスト等の色々なイベントが開かれて、地域では優秀な教員への表彰などが行われているそうです。

(上記写真:教師の日にはたくさんのプレゼントをもらい、それを飾るのが一般的です。)

【私が体験した教師の日】

 まずは、11月16日(土)に私の配属先2つで合同のイベントが開催されました。この日は、教師のみが集まって、お互いを労い、施設長からプレゼントをもらい、イベント終了後、パーティーが開催され、カラオケを歌ったり、ゲームをしたりして祝いましたが、途中で卒園生が来る場面もありました。

 私の配属先は2つの施設があるため、私が配属されている就学児センターの方で1119日の教師の日前日にイベントが開催されました。子どもの踊りの披露、先生へのプレゼント贈呈、保護者の祝辞、先生の歌の披露が行われ、その後子どもたちは、いつもとは違う豪華の昼食を食べ、おやつにはケーキも出て、教師の日を施設全員でお祝いしました。

1120日の教師の日当日は、先生がアオザイを着て、子どもたちと撮影を行いました。私は男性かつアオザイを持っていないため、シャツとスーツパンツで参加しました。

1115日以降になると、保護者の皆さんが当日まで様々なプレゼントを、教師である私たちに贈ってくださいました。温かい言葉を掛けて下さり、19日のイベントの際は、先生も保護者も感動で涙を流す場面もあり、ベトナムらしい人を大切にする素敵な文化を体験することができました。

(上記写真:教師の日の数日前からこのような装飾をして祝います)

皆様いかがでしたでしょうか?教師の日について少しお分かり頂けましたでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

 Hn gp li nhé!!!(またお会いましょう!)

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