JICA海外協力隊の世界日記

ベトナム便り

♯30 中秋節

Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)

ベトナムの林です。

 世界遺産の紹介の途中ですが、今回は内容を変えて、先日あった「中秋節」についてご紹介したいと思います。

【中秋節とは?】

中秋節(Tết Trung Thu)とは、日本の「十五夜」にあたる行事で、もともと中国から伝わった行事ですが、ベトナムでは子どものための祭りとして独自に発展したため、「子どもの日(子どもの2番目の正月(Tết của thiếu nhi thứ hai))」とも言われており、毎年とても盛大に祝われます。職場も子どもの施設のため、中秋節前にはベトナム人の団体が訪問して寄付をして下さったり、中秋節当日にはお菓子などで盛大に子どもたちと一緒にお祝いをしたりしました。旧暦の8月15日の満月の日とされ、今年は 10月6日(月) が中秋節でした。

【月餅と獅子舞】

 中秋節に特によく見るものを2つご紹介したいと思います。

1,「月餅(bánh trung thu)」

「月餅(bánh trung thu)」は、中国の食べ物として有名ですが、ベトナムでも中秋節の時期は誰もが口にするメジャーな食べ物で、この時期になると、スーパーやコンビニだけではなく、あちこちに臨時の月餅のお店が軒を連ねます。

月餅と言いますがお餅ではなく、小麦粉で作ったずっしりとしたケーキのような焼き菓子で、種類は大きく分けて、小麦粉の皮が香ばしく豚肉・卵黄・豆などが入っている「焼き月餅(Bánh nướng)」と、米粉のもちもちの皮の中に緑豆や蓮の実のあんなどが入っている「Bánh dẻo(もち月餅)」の2種類があり、以前はしょっぱいものが多かったそうですが、最近では、抹茶味、ドリアン味、コーヒー味など、甘いものも人気で、スターバックスコーヒーなど、高級メーカーも月餅を出しているそうです。

月餅は、黄金色に焼かれた皮が、繁栄や幸運などを意味しており、「団結」の象徴ともされているため、贈り物として家族や親友へ渡されることもよくあるそうです。

(写真:有名な月餅のお店「Kinh Đô」)

2,「獅子舞(múa lân)」

ベトナムで「獅子舞(múa lân)」は、中秋節だけではなく、旧正月や開業、結婚式などのお祝いごとでもよく目にします。邪気を払い、幸運と繁栄を願うものとして、太鼓に合わせて獅子が道を練り歩きます。獅子舞は1匹を2名で演じ、高さ60~200cmの鉄筋を何本か使いまるで本物のように動きます。加えて、獅子だけではなく、龍や火を使用したパフォーマンスもあり、かなり見応えがあります。

(写真:獅子舞の様子)

皆様いかがでしたでしょうか?中秋節はベトナム人にとって、「家族の絆を深める日」、「子どもたちに愛情を注ぐ日」とされており、家族で過ごすことを大切にしているそうです。中秋節にベトナム観光をされる場合は、ぜひ月餅を食べ、獅子舞のパフォーマンスを見てみて下さいね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 Hn gp li nhé!!!(またお会いましょう!)

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