JICA海外協力隊の世界日記

ベトナム便り

♯30 ハロン湾

Xin chào mọi người!!!(皆さん、こんにちは!)

ベトナムの林です。

 前々回に引き続き、私が訪問したベトナムの世界遺産をご紹介したいと思います。

今回は、ベトナムの世界遺産の中でも1番有名な「ハロン湾」をご紹介したいと思います。

【ハロン湾について】

 ハロン湾(Vịnh Hạ Long)は、ハノイから約150km東(車で約3時間)にあるベトナム北部のクアンニン省に位置しています。約1,553 km²という広大な面積を有し、大小約1,969の石灰岩の島と岩礁からなるベトナムで最初の世界遺産(自然遺産)です。名前の由来は、昔ベトナムを外敵から守るために天から龍(Long)が舞い降り、口から宝石を吐き、それが島々になったという伝説から「下り龍(ハロン、Hạ Long)」となったそうです。

 ハロン湾の奇石は約2億5000万年前に海底で生まれたとされており、前回までにご紹介した「フォンニャケバン」「ニンビン」と同様、石灰岩が数百万年の浸食でできた塔状の島々が点在するカルスト地形で、陸上のチャンアンやフォンニャケバンと違い、海にあるのが特徴です。約7,000年前には、人が住んでいたことが判明しており、石器や土器、アクセサリーなどが発見されており、ハロン文化と呼ばれる後期新石器文化が存在していました。

(写真:ソンスット洞窟内の様子)

【実際の様子】

 私は日帰りツアーに参加しましたが、一般的にハノイからの日帰りツアーあるいは、クルーズ船内で1泊するツアーに参加して観光します。クルーズ船のため、揺れが少なく、船酔いされやすい方も安心して参加することができます。下記以外にも、ティエンクン洞窟(Động Thiên Cung)など、有名な場所が多数あります。

①ソンスット洞窟(Động Sửng Sốt)

スンソット洞窟はハロン湾で最も大きく美しいと言われる鍾乳洞です。スンソットとはベトナム語で「驚き」という意味があります。中は観光向けに整備されているため、歩いて観光することができます。洞窟を抜けるとハロン湾の絶景を眺められるスポットもあります。

②ルオン洞窟(Động Luồn)

ルオン洞窟は、奥が「閉じた湖」となっており、外海とは小さな洞窟トンネルで繋がっているため幅が狭くクルーズ船は入れません。そのため、小舟に乗り換えて通り抜けますが、アウトドア体験をしたい方は、自分で漕ぐカヤックでも行くことができるためお薦めです。

③ティートップ島(Dảo Ti Tốp)

ハロン湾の真ん中あたりにあるティートップ島は、約400段の階段を登った頂上には展望台があり、ハロン湾の景色を360度見渡すことができます。美しいビーチもあるため、ビーチ沿いで休憩したり、海水浴できる所も魅力となっています。ティートップ島は1962年にベトナムのホー・チ・ミン大統領と、ロシア(旧:ソビエト連邦)の宇宙飛行士ゲルマン・チトフが訪れた地としても有名で、両国の友情の証として、チトフのTitovを元にティートップ島と名付けられました。島の船着き場近くに、ゲルマン・チトフの像があります。

(写真:ティートップ島の様子)

皆様いかがでしたでしょうか?ベトナムで1番有名な世界遺産ということもあり、私が言ったテト前後はオフシーズンではあるものの、かなり混雑していました。シーズン中はもっと人がいるそうです。天気が悪いと景観が見えずらいため、ぜひ天気が良い時に訪れてみて下さい!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 Hn gp li nhé!!!(またお会いましょう!)

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