JICA海外協力隊の世界日記

ザンビア便り

#3 YOUTH HEALTH CARE ピアエデュケーションの可能性

YOUTH HEALTH CAREに関するこれまでの記事はこちら

#1 YOUTH HEALTH CARE 健康を楽しく身近に | ザンビア便り(ザンビア事務所) | JICA海外協力隊の世界日記

#2 YOUTH HEALTH CARE 休校中のヘルスプログラム | ザンビア便り(ザンビア事務所) | JICA海外協力隊の世界日記

ザンビアのクリニックにあるYouth Friendly Corner(YFCs)では、Peer Education(ピアエデュケーション)にも力を入れています。

これは、同年代や同じ立場の仲間が互いに知識や経験を共有し、学び合うことで教育や啓発を行う方法で、ザンビアの保健医療向上の重要な手段となっています。


現在、YFCsの青少年の中から7人を正式なPeer Educator(ピアエジュケーター)として推薦し、研修などに参加してもらっています。

彼らはスタッフと共にYFCsでリーダーシップを発揮し、定期的に開催されるヘルスイベントでも中心的な役割を担っています。

このイベントでは、YFCsで健康について学んだ青少年たち全員が、自らの言葉で同年代や同じ境遇の仲間に情報提供や啓発活動を行う場となっています。


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ヘルスイベントは、地域住民に向けて実施しており、クリニック前やマーケットの中心、学校の校庭などで開催しています。

各回の内容は課題に応じて異なり、若年妊娠やHIV予防薬のPrEP (Pre-Exposure Prophylaxis)など、多様なテーマを扱っています。

イベントは青少年による伝統的なドラム演奏とダンスに始まり、続いてテンポの良いポエムで要点を紹介し、最後に実際に起こり得る事例を寸劇で再現することで、テーマをより理解しやすく工夫しています。




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特に寸劇では、毎回青少年の迫力ある演技に感動させられます。若年妊婦を演じる際にはお腹にタオルを入れ、老婆を演じる際には頭にパウダーをまぶすなど、工夫を凝らして役になりきっています。

ザンビアの農村部には一夫多妻制が残っており、あるイベントでは私自身も妻1の役を演じたことがあり、良い思い出になっています。


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青少年が地域の中で積極的に声を上げ、住民に正しい情報を伝える姿には、ザンビアの未来を動かす力があると信じています。

さらに、青少年が学びを発信できる場を持ち、医療従事者とともに一丸となって同じ目標に向かう経験は、彼らの将来に大きな影響をもたらすと考えられます。

今後もチームの一員として、同僚や青少年と協力しながらYFCsの活動をさらに充実させていきたいです。




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