JICA海外協力隊の世界日記

ザンビア便り

ザンビアの動物病院って、どんな動物が来るの?

Muli Bwanji!(ザンビア現地語の1つニャンジャ語でこんにちは!)

みなさんこんにちは。はじめまして。

ザンビア共和国で獣医師として活動しています2024年度2次隊の平田未奈美です!私の任地は首都ルサカ、派遣先はザンビア大学獣医学部附属動物病院です。

首都ルサカはとても開放的な雰囲気で大きく綺麗でなんでも売っているモールもあり、住みやすいです。


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私の活動内容は主に、獣医師やスタッフのサポートや、獣医学生さんへの指導にあたります。

アフリカで獣医師、というと必ず、ライオンとか、牛とか診てるの?!と聞かれますが、私の場合は小動物のクリニック勤務になるのでいわゆる犬猫メインです。

そもそもペットいるの?ともよく聞かれますが、首都ということもあり、想像よりはるかに多いです。番犬として飼われていることもよくあります。

印象では8割犬、1割猫、残り1割、その他の小動物、といったところでしょうか。

今回はその、その他の動物に焦点を当ててお話ししていきます。


まず、私が派遣されてから病院にきた犬猫以外の動物は

うさぎ・インコ・フクロウ・アヒル・サル(バブーン含む)・ヘビ。。。

思い出せる限りではこんな感じです(笑)

いくつか紹介していきます。


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ここのフクロウは、体に傷を負ってきました。原因は子供による虐待です。

フクロウはザンビアでは古い迷信(ウィッチクラフト)と深い関係がある動物で、不吉な動物とされています。なので、住民や子供たちはフクロウを見つけると殺そうとするのです。(悲しいことに猫もです。)

初め聞いた時は信じられませんでしたが、こういった文化や考え方の違いはどうすることもできませんし、なかなか簡単には変わりません。。。

病院ではレントゲンを取り、羽の骨折が見つかりました。

また、胸に深い傷を負っていたので傷の消毒や抗生剤の治療をしていましたが、かなり状態が悪く、数日後に亡くなってしまいまいました。

とても悲しい現実です。


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このお猿さんは、保護団体によって保護されてきました。

飼育禁止されているみたいなのですが、勝手に家で飼っている人がいたため、保護団体が引き上げてきたそうです。

そして病院に健康診断を受けにきました。やったことは身体検査、血液検査、糞便検査です。血液検査では異常はなかったですが、糞便検査では寄生虫が見つかったため、駆虫薬を処方し、元気に帰っていきました。


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そしてつい先日来たのがヘビです。この子も保護団体の方が虐待されたヘビを捕獲し、連れてきました。

石か何かを投げられたみたいで、背中をけがしていました。

ですから、病院でレントゲンを取り、その後傷を縫う手術を行いました。

初めてヘビの麻酔や手術を見ました…!無事に成功し、よかったです。

このように、日本ではなかなか診ることのなかった動物が来るので刺激的な日々を送っています。

私はこういった動物の知識が全くないので、こちらの獣医さんから学んでいます。ザンビアの獣医さんは基本的に全部の動物を見るので、本当に感心です!

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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