JICA海外協力隊の世界日記

ジンバブエ便り

ジンバブエで野球を教えています!

皆さんはじめまして。2022年度7次隊としてジンバブエ共和国に野球隊員として派遣されている笠井亮佑と申します。ジンバブエに到着してから1年半が経過し、任期は残り半年となりました。

私はジンバブエの首都ハラレからバスで6時間の場所に位置するブラワヨで野球の普及活動と指導者の育成をメインに活動しています。「ジンバブエで野球?」と感じる方も多いでしょうが、これまでに派遣された隊員の活躍や各国からのサポートもあり、毎年国内大会や高校野球大会などが開催されるほど少しずつですが認知されてきています。とはいってもサッカーやラグビーが人気なジンバブエでは、まだまだ野球の認知度は低く、バスケットボールやクリケットと間違えられることが多々あります。

野球文化を普及するために平日は12校から3校程度の学校を巡回し野球を教えています。しかしジンバブエの体育の授業は実技ではなく座学で学ぶことが多いため、スキップや腕を回しながらサイドステップなどができない子がほとんどです。普及活動を体育の授業の一環としてとらえ、体づくり運動やストレッチを多く取り入れながら活動を行っています。練習の最後には日本のことを知ってもらうために文化紹介や日本語教室も行っています。これまでの活動の成果によりブラワヨ市内の学校に4つの野球チームが設立され、リーグ戦が行われるようになりました。

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現在新しく取り組んでいる活動としてチキンビジネスを紹介したいと思います。ジンバブエで使用されている野球道具のほとんどすべては日本やその他の国からの寄付によって成り立っており、そのような道具や設備を自分たちで調達することもジンバブエ野球の課題として残っていました。それを解決するために1ドルでひなを購入し育て、大きくなったら7ドルで販売するチキンビジネスをパートナーと始めました。今年3月に始めてからこれまでに550羽の鶏を売ることができました。

売上金は鶏の世話をしてくれているパートナー家族の生活費や野球協会主催の大会の運営費、野球道具購入費などに使われています。

課題解決の為に様々な角度から活動ができるところが協力隊員の良いところだと改めて感じました。


これまでの活動の中で言葉の壁などで悩むことはたくさんありましたが、それ以上に私が教えたことを他の生徒に教えていたり、「もっとうまくなりたいから教えてほしい」と生徒から質問してくるようになったりと、子どもたちの成長に感動させられることばかりです。いつかジンバブエで野球が人気なスポーツになるように、残り半年間できることはすべてやって帰国したいと思います。今後ともジンバブエ野球の応援よろしくお願いします。

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