2025/08/27 Wed
文化 活動
スポーツを通じたジェンダーに基づく暴力の予防


こんにちは!
私はジンバブエの首都ハラレで、コミュニティ開発隊員として活動しています。配属先は、「Young Achievement Sports for Development(YASD)」というローカルNGOです。
YASDは、スポーツを通じた健全な青少年育成を目指し、特に周縁化され脆弱性の高い地域の若者を対象に活動しています。スポーツに打ち込むことで非行やリスク行動から遠ざけることも目的にしています。特に、女性のエンパワメントやジェンダーに基づく暴力(GBV)の予防・啓発にも力を入れています。
「Women’s Month」のイベント
3月8日の国際女性デーに合わせ、YASDでは3月を「Women’s Month」と位置づけ、女性のエンパワメントを推進しました。その一環として行われたイベントをご紹介します。
地域の女性や子どもたちが広場に集まり、まずはサッカーを楽しみました。YASDには地域の若者にスポーツやライフスキルを教える、「コーチ」と呼ばれる存在がいます。コーチ達がアクティビティを進行し、サッカーの練習をしました。さんさんと降り注ぐ太陽の下で、老若男女が一緒になってボールを追いかける姿はとても印象的でした。私自身も前向きなエネルギーをもらいました。
続いて、コーチからジェンダーに基づく暴力の予防についてお話がありました。
この地域の女性たちからは、家庭内暴力や職場でのセクシャルハラスメント、恋人間でのDVなど、深刻な実態が語られることがあります。女性が経済的に自立し、収入を得られるようになることで、家庭内での立場が強まり、男性に依存することで生じる暴力も減らすことができます。ジェンダーに基づく暴力は、個人の問題ではなく、社会構造の問題であり、地域ぐるみで取り組むことの大切さを改めて感じました。


折り紙ワークショップ
イベントの最後には、折り紙で「尊敬する女性に手紙を書き、ハート型に折ってプレゼントしよう」という企画を行いました。
初めての折り紙に戸惑う様子もありましたが、習得の早い人が周囲に教える場面もあり、会場は笑顔でいっぱいになりました。おばあちゃんやお母さん、姉妹、職場の同僚など、大切な人への感謝や尊敬の気持ちを手紙で伝えるきっかけになったことを願っています。そして、手紙を受け取った女性たちが少しでも勇気づけられていたら嬉しいです。
これからに向けて
このようにYASDでは、スポーツを入り口にジェンダー、メンタルヘルス、経済的自立など幅広い社会課題に取り組んでいます。現地の方々との活動を通して日々多くを学び、かけがえのない経験を重ねています。今後も新しいアイデアを取り入れながら、地域の課題解決に力を尽くしていきたいと思います。
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