JICA海外協力隊の世界日記

ジンバブエ便り

家族の輪の中に入れてもらった日。ジンバブエ家庭体験記

Maskati! みなさん、こんにちは!

2024年度3次隊、ジンバブエの首都ハラレでマーケティング隊員として活動している北本真唯です。
普段は大学のイノベーションハブで、スタートアップや大学内プロジェクトのマーケティング支援を行っています。

マーケティングにおいて最も大切なのは「現地のリアル」を知ること。

今回は、その“リアル”を肌で感じた、ジンバブエ人の友人宅へのお泊まり体験をご紹介します。

■ サザ作りに挑戦!

夕食は、ジンバブエの主食「サザ」づくりから始まりました。

サザとは、とうもろこしの粉をお湯で練った、家庭料理の中心にある食べ物です。

大きな鍋を前に、粉を木べらで力強く混ぜるのですが、これが想像以上に重い……!
数分で腕がプルプルになり、毎日のようにサザを作るジンバブエの人たちの強さに尊敬の念が湧きました。

普段は一人暮らしでひとりごはんが多い私にとって、みんなで作り、一緒に食べたサザは格別でした。

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■ 食器洗いは“たらい”で

夕食後の片付けは、2つのたらいを使います。
ひとつは洗剤用、もうひとつはすすぎ用。

敷地内には井戸があり、そこで汲んだ水で丁寧に食器を洗います。
蛇口をひねれば水が出る環境とは違い、使う水の量を自然と意識します。
バケツの水で食器を洗う体験を通して、「水の大切さ」を改めて感じました。

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■ シャワーはバケツで

シャワーは、鍋で沸かしたお湯をバケツに移した“バケツシャワー”。

最初は戸惑いましたが、温かいお湯をすくって浴びると意外にも気持ちよかったです。

友人が使っていた“黒い石”の正体が、肌をこするためのものだと知ったのも小さな発見でした。

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洗濯は手洗い、掃除はほうきで

翌朝は友人が普段行っている家事を一緒に体験しました。

しゃがんで押し洗いする手洗い洗濯は意外と体力が必要で、一週間分を慣れた手つきでこなす姿に感心。

掃除はほうきで掃きます。
友人の弟さんと一緒に私も体験しました。
日本では掃除機が主流ですが、ほうきでの掃除は環境にも優しいなと感じました。

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■ お泊まりを通して

同僚であり友人でもある彼女の家に泊まり、家族の輪に入れてもらえたことは、

ジンバブエの「暮らしのリアル」

を知る貴重な経験でした。

小さなことでも家族が自然に協力し合う姿は本当に温かく、そして何より“自分の家族のように迎え入れてくれたこと”が心に深く残りました。

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