JICA海外協力隊の世界日記

ジンバブエ便り

学芸員/美術館で働く!学芸員隊員の活動って?

こんにちは!
2025年1次隊、ジンバブエ国立美術館(ナショナルギャラリー)ブラワヨ館で活動している白井莉奈子です。

希少職種の学芸員!
なかでもとりわけ要請の少ない美術館配属。

私自身、応募時に探せど探せど情報が見つからなかったため、
ご関心のある方の参考になればと思い、活動内容をご紹介いたします。

【活動内容】
①展覧会
私の配属先の美術館には3つの展示スペースがあり、それぞれ約3ヶ月毎で展示替えを行なっています。
展示内容としては、レジデンスアーティストの展覧会、地元アーティストや女性アーティストの公募展、作家のプロポーザルに基づく個展、大学など外部団体と連携した展示など幅広く実施しています。
公募、作家連絡・調整、広報、設営、オープニング、記録など全般を学芸部門が担い、展覧会に合わせたワークショップなどを実施することもあります。

(写真:『Vital Voices Give to Gain』展オープニング)

②アーティスト支援
配属先の美術館はレジデンス施設を備えており、国内外からのアーティスト募集・面談などを随時行っています。レジデンスアーティストがいつも傍にいること、そして彼ら/彼女たちの作品の変遷を見られることは、活動の喜びのひとつでもあります。

また、レジデンスの他に、地元作家が作品を持ち込むこともあるため、適宜制作アドバイスを行なっています。

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(写真:レジデンスアーティストTalent Kapadzaのスタジオ)

③教育分野
学校の遠足をはじめ、来館者向けの館内ツアーを行うことも月に数度。
加えて、館内/アウトリーチで子ども向けのアートクラスやピアノレッスンなどを運営しています。

主に上記3つが活動内容ですが、
その他にもミュージアムショップや観光客向けのマーケティングを同僚と一緒に考えたり、コレクション管理方法や美術館の収益・運営について考えることも多くあります。

配属先では、
展覧会当日になっても設営が終わらなかったり
展示室の天井が落ちて雨が入ってきたり
美術館の運営資金が赤字だったり
展覧会自体はゼロ予算
地元アーティストの持って来る作品がA4用紙に鉛筆で描いた動物の絵だったり
といったこともしばしば。

私自身はここに来て、良い意味でも、
本来文化や芸術に携わる上では考えなければいけない問い
ー芸術は、美術館は、何のために、誰のために、なぜあるのか。社会の役に立つのか。ー
を如実に突きつけられているなと日々感じています。

文化芸術だからこそできることがあると信じて。
残り約1年半、ここで過ごそうと思います。

文化関係の隊員が増えることを期待して、結びのことばとさせていただきます*

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