2026/05/01 Fri
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ジンバブエの人々と音楽

リズミカルで軽快な音楽と、パワーに満ち溢れた歌声!!
アフリカの音楽と言われると、そんな音楽を想像する人が多いのではないでしょうか。
今日は、現在ジンバブエのミッドランド州立大学・音楽学科で活動する城市が、ジンバブエの音楽や大学での活動の様子をお話します。
ジンバブエを含む、アフリカの伝統音楽に欠かせない要素のひとつが、「ポリリズム」。
拍子の違うリズムもいくつも同時に重ねて作り出す、リズムに特化した音楽です。
日本のアーテイスト”Perfume”の『ポリリズム』という曲をご存知の方も多いのでは?あの曲も、このポリリズムが使われています。
ジンバブエ人にとって、大切なリズム。
自宅にも教会にも”ンゴマ”という伝統楽器が置いてあり(上写真)、まだ歩行もままならない子供でさえ、太鼓の音が鳴るとよちよちと足踏みをし始めます。独特なリズム感は、生活の中で自然と身に付いていくようです。
現在は、西洋音楽とクロスオーバーした「アフロビーツ」などの音楽ジャンルも出現していますが、これもまたビートが強く、リズミカルな音楽。アフリカの音楽をリズムから引き離すことはできないみたい。

そんな環境下で私が教えているのは西洋音楽。まさにヨーロッパの文化です。キーボードをはじめ、西洋の歌(イタリア歌曲など)の実技指導をしています。
今、活動先の大学では、1か月間の集中講座プログラムが設けられており、ジンバブエ各地からPrimary School(日本の小中学校)の先生や、プロの音楽家たちが泊まり込みで学習しに来ています。大学のある町Gweru(グウェル)から400km程離れた町から来ている学生も!
ジンバブエでは、音楽教育が出来る教員が少なく、公立学校には音楽の授業がないことも。また、インフラの影響で西洋楽器(ピアノなど)が揃わず、大学に来て初めて西洋楽器に触れる学生も少なくありません。慣れない音楽を習得しようと一生懸命練習に励んでいます。

今、彼らがキーボードで取り組んでいる曲は、日本の『故郷』。
「日本の音楽に触れてほしい」「自分の故郷を大切に思う気持ちを忘れないでほしい」「慣れない3拍子の曲に挑戦してほしい」という思いから選曲しました。今では弾き語りが出来る学生もいて嬉しい限りです。
新しい文化を知ることは、現地の人々の生活に触れることと同じ。
文化を通した新しい出会いや発見は、間違いなくその人の人生を色鮮やかにします。
『ハーモニーのヨーロッパ、メロディーのアジア、リズムのアフリカ』という言葉を目の当たりにしている毎日。それぞれが大切にしている音楽文化をこれからも伝え続けていきたいです。
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