JICA海外協力隊の世界日記

ジンバブエ便り

任地紹介 ジンバブエ第2の都市ブラワヨ

皆さま、はじめまして。

2023年2次隊、観光隊員の砂川結花と申します。現在、ジンバブエ共和国ブラワヨにあるホテル・観光業専門訓練校で、講師として活動しております。今回は、私が暮らす任地ブラワヨをご紹介したいと思います。

ブラワヨは、首都ハラレからバスで約6時間南西に位置する、ジンバブエ第2の都市です。しかし「第2の都市」といっても大都市のような喧騒はなく、穏やかで落ち着いた雰囲気が漂っています。街を歩けば、植民地時代(ローデシア時代)の建物がそのまま残されており、まるで時間が止まったかのような感覚を覚えます。歴史を感じさせる風景が随所に広がり、独特の魅力を持つ街です。

(*写真1

ブラワヨは南アフリカ共和国にも近く、その影響が随所に見られます。たとえば言語。ジンバブエの公用語は英語、ショナ語、ンデベレ語ですが、この地域では英語とともに、南アフリカのズールー語由来のンデベレ語が主に話されています。ンデベレ語には、クリック音や舌打ちのような音が含まれるため発音が非常に難しく、名前の中にもその音が含まれることがあります。そのため、その人の名前を呼ぶときには心と口の準備をしてからでないと呼ぶことができません。失敗すると名前を呼んでいることに気が付いてもらえないときも…。また、日本ではあまり良くないこととされている舌打ち音も、ここでは言語の一部。そういったところでも、日本の常識は世界では必ずしも当たり前ではないことを実感し、とても興味深く感じています。

また、ジンバブエでは経済が安定していないため、全土で自国通貨のほかに米ドルが広く流通していますが、ブラワヨではさらに南アフリカのランドも使用されています。最初は複数の通貨に戸惑いましたが、今では使い分けに慣れ、むしろ便利に感じるほどです。

最後に、観光隊員としてブラワヨの観光地を少しご紹介します。

ブラワヨの近郊には、世界遺産に登録されているマトポ国立公園があります。広大な自然と雄大な岩山が特徴的で、その中にはセシル・ローズの墓もあります。岩山を登ると、息をのむような絶景が広がり、自然の力強さを存分に体感できる場所です。また、古代の岩絵が点在し、先住民の生活や歴史を知る貴重な場所ともなっています。

(*写真2

ブラワヨは歴史的にも文化的にも非常に魅力にあふれた街です。残りの任期は約10か月ですが、この街での生活を引き続き楽しみながら、最後まで活動に励んでいきたいと思います。

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