JICA海外協力隊の世界日記

ジンバブエ便り

【ジンバブエ流・与える幸せ】上司の誕生日ランチで感じた文化の温かさ

みなさんこんにちは、ジンバブエ隊員の山村直緖です!

私はポリテクニックの広報部門に勤務し、大学の宣伝やブランディングのための活動を行っています。

先日は、私の上司の誕生日でした!前日に、誕生日祝いにランチへ出かけようと誘われ、ワクワク楽しみにしていました。

ジンバブエで青年海外協力隊として活動する中で、職場の人と一緒に食事に出かけたりする機会は少ないので、私にとってこのようなランチ会は初めて!

ちなみに私の住むムタレ市は、壮大な山々に囲まれており、美しい木々や花々が楽しめる場所です。

同じオフィスで働いているアトリアさんが、「美しいお庭でランチを食べられる場所があるから、そこへ行こう!」と提案してくれて、上司とアトリアさんと私の3人で向かいました。

美しい庭が広がるMurambi Garden

着いたのは、ムタレ市の中でも静かな住宅街エリアMurambi(ムランビ)にあるレストラン。

天気にも恵まれ、美しい緑色の木々と、たくさんの種類の花が迎えてくれました!

この日はドレスコードに合わせて、アフリカン布のワンピースを着てみました(写真「ムランビガーデンの美しい木々と花々」)

上司と私は初めて訪れる場所だったため、その美しさに感動しっぱなし!

レストランに入る前から、庭の木々や花々を見ては大興奮していました。

さらにジンバブエ人は写真を撮るのがとっても好きなので、恒例の写真撮影会スタート!

なかなか席に着くことなく、場所やポーズを変えては10分ほど撮っていました笑

食事とホスピタリティに感動

広大な敷地内にはたくさんの席があり、好きな場所を選ぶことができました。

私たちは、厨房から少し離れた大きなテーブル席をチョイス。

フードもドリンクも種類が豊富で迷いましたが、私はチキンのグリルとフライドポテト、そして野菜とフルーツのミックスジュースを注文しました。

(写真「チキンのグリルとフライドポテト(1,000)」)

写真からお分かりの通り、ジンバブエでは基本的に料理のボリュームが大きいのが特徴です。

まさかチキンレッグが丸ごと出てくるとは予想していませんでしたが。

さらにスタッフが、上司へサービスのケーキを提供してくれました!

ジンバブエ人は非常にホスピタリティ精神が高いのも特徴で、上司もとても喜んでいました。

受け取るよりも与えるジンバブエの文化

食事も終えた頃、驚いたことに、この日のお会計をアトリアさんが全て支払ってくれると言うのです。

さすがに自分の分だけは払わせて欲しいと伝えても、「心配しないで。」と。

その時、上司が興味深いお話をしてくれました。

ジンバブエの文化では、人に「与える」ことで恵みを受けられると考えられているのよ。

だから私たちは、誰かから「受け取る」ことよりも「与える」ことを選ぶの。

つまりアトリアさんも、この場で私たち2人にご馳走してあげることで、自分に恵みが返ってくると考えているのだそう。

これこそがジンバブエの文化であり、当たり前に人々が支え合っているのだと痛感しました。

そして私もこの文化を尊重し、アトリアさんの親切に感謝するとともに、来月の彼女の誕生日にはお返しをしようと上司と約束をしました。

(写真「アトリアさん(左)と上司(真ん中)」)

小さなことから与えてみよう

今回の記事、いかがでしたか?

ジンバブエの助け合いの文化が少し垣間見れたかと思います。

初めての職場の人とランチ、誕生日のお祝い、美しい景色、そしてご馳走してもらい・・・

帰宅してからもずっと幸せな気持ちに浸っていたくらい、とても意味深く思い出の日となりました。

みなさんも、いつもお世話になっている身近な人へ、何か小さなモノやコトでも良いので、与えてみませんか?(コンビニのチョコレートでも!)

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