JICA海外協力隊の世界日記

ジンバブエ便り

ジンバブエの学校教育制度

Maswera sei! (ショナ語でこんにちは!)

みなさま初めまして。

2024年1次隊、コミュニティ開発隊員の松永と申します。

ジンバブエの首都ハラレで、女児教育に関するNGOで活動しています。

配属先では、同僚と協力して、低所得者居住地域の小・中学校の学習環境調査、そのなかでも特に女学生の生活/学習環境調査、また、学習機会の創出の一環としてSTEM (Science/科学、Technology/技術、Engineering/工学、Mathematics/数学)科目に焦点を当てた学校対抗コンペティションなどを実施しています。

今回はジンバブエの学校教育制度についてお話しします。

ジンバブエでは、3歳児の1月からECD(Early Childhood Development)に通い、小学校(7年間)、中等教育(4年間もしくは6年間)、その後、大学やポリテクニックなどの高等教育に進みます。新学期は1月に始まり、3ターム制です。

ECDではアルファベットの練習や歌、ダンス、外遊び等を行い、日本の幼稚園や保育園とよく似ています。

小学校は5歳児の1月に始まり、Grade1からGrade7までの7年間です。地域により状況は少し異なりますが、1クラスにおよそ45名の児童が在籍します。Grade7終了時には全国統一の試験(英語、ショナ語orンデベレ語、数学、理科、歴史など)があり、この試験に合格すると小学校を卒業することができます。

中等教育課程は前期過程(Form1-4)と後期過程(Form5-6)2つに分かれています。

Form4を終了し、卒業試験に合格するとGCE(General Certificate of Education)のO(Ordinary)Level資格が与えられ、Form6を終了するとGCE A(Advanced) Level資格が与えられます。

大学等の高等教育課程に進学するためにはForm6を終了し、GCE A Level資格を取得する必要があります。

現在、ジンバブエの初等教育の就学率は9割を超えており、識字率も9割を超えています。しかし、貧困や早すぎる結婚、親が教育の必要性を感じておらず、子供を学校に通わせない等の理由で、年齢が上がれば上がるほど中退率が高くなっているのが現状です。

また、特に低所得者居住地域の学校では、子供の人数に対して教師、教室が慢性的に不足しており、衛生的なお手洗いが無い学校が多いのも現状です。

しかし、ジンバブエの子供たちは本当に一生懸命勉強しています。将来の夢は?と聞くとほぼ100%元気な返事が返ってきます。慢性的な停電や断水が続くなかでも、元気に勉強する姿にいつも奮い立たされています。

既に私の活動も後半に入っていますが、残りの任期もジンバブエの学生たちのために全力で行っていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Tonana!(ショナ語で さようなら!)

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