JICA海外協力隊の世界日記

野菜と人を育てる。

オクラを食べよう! ~Ita haan Okra!~

4月に種を蒔いたオクラの収穫がピークに達しています。

・・・と言っても、ここ東ティモールではオクラは出回っておらず、「何それ?トウガラシ?」と言われる始末。

稀にスーパーに売っているオクラは10本で2USドルほど。(日本円で約250円ほど?)

常時売っている冷凍オクラは中国からの輸入物で、やはり生鮮ではないので味は劣ります。

そもそも現地の方が食べないので市場には出回っていないという状況なのですが、高値で稀に売られているオクラを探している人も多いのも事実です。

しかも、オクラはアフリカ原産で熱帯乾燥地方でもよく育ち、栄養価も高い作物です。

オクラを栽培することによって、ドナーや政府関係者に注目してもらえるかもしれない!

と、試験栽培を始めたのです。

もの珍しそうに、スタッフがよく見に来るようになりました。

でも、新しいものにはすごく警戒心がある東ティモール人へどう紹介しようかと迷っていました。

そこで、職場の食堂と相談し、まず食堂のスタッフに食べてみてもらいました。

おいしい!と言ってくれたのは食堂の責任者のお姉さん方2人。

インドネシア風に辛口の炒め物にしてくれたのですが、日本のオクラより少し硬いのでイマイチ。

なので説得して、「スープの方が油を使わなくて、しかも簡単だよ~!」と言いくるめて作ってみました!

[写真]はスープ用にレシピを教え、作ってもらった時のものです。

材料:オクラ、トマト、赤タマネギ、ニンニク、パクチー、塩、コショウ、粉末調味料

10分もかからなかったと思います。

お手軽スープの完成です。

トマトの酸味が食欲をそそります。

脂っこい、濃厚な味付けのおかずが多い東ティモールの食事にぴったりの、食べやすいスープになりました。

私たちも、外国人スタッフも絶賛!

ひとまずは安心しました。

今後、このスープはお客様が来た時に出して、農業科・食堂に関心を持ってもらえれば、と考えています。

新しい野菜は作るだけではあまり人に評価してもらえないし、栄養価や調理方法までプラスして伝えていかなければならないんだな、と今回私自身も勉強になりました。

乾季の終わりまで、がんばるぞ!

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