JICA海外協力隊の世界日記

野菜と人を育てる。

清掃活動 ~Limpeza~

先日、配属先の生徒(建設科・農業科など全員で約100名)とトレーナーと清掃活動に参加してきました。

この日は、ディリ国際空港付近から道路を歩きながらゴミを拾っていくという作業でした。

私の配属先と、ディリ市内の職業訓練校も合同で行い、小雨が降っていましたが、たくさんのゴミが集まりました。

空港の入口にはペットボトル、お菓子の袋、ビニール袋、ビン…などなどたくさんのゴミ。

東ティモールでは、よく裸足で走り回っている子供たちを見かけます。

もし、ビンの破片が落ちていたら…。

もし、ゴミからばい菌が入ってしまったら…。

この清掃活動の前に、「環境問題」について授業をしました。

でも、「ゴミ」の概念が分からない。

「先生、ゴミって何ですか?」

と、聞かれたときに、説明に困ってしまいました。

でも、当日はとにかく落ちているものを一生懸命拾ってくれたので、少しは理解できたのかな?と思いますが、これを継続的に伝えていくことが大事!

なので、毎日実習でも口を酸っぱくして、「ゴミはゴミ箱に」を徹底しています。

ゴミの概念が分かっていないから、ゴミを捨てることが無意識に行われているのかもしれません。

当日は私も、ゴミがあまりに多すぎてどこまで拾えばいいのか迷ってしまうくらいでした。

それでも何人かの研修生は、小さなゴミも一生懸命拾っていました。

「この国はみんなのものなんだから、みんながひとりひとり大切に思わないといけないよ。」

と話すと、「そうだね。」とは言ってくれますが、ポイ捨てをしないように考えを変えるのはまだまだ時間がかかりそうです。

それを捨てるとどうなるか?

だから、捨ててはいけないよ。

と、とにかく何事も理解してもらうことが大変な毎日ですが、ゆっくりと、一人でも多くの研修生に自然の大切さや、農業のこと、仕事への姿勢を、伝えていけたらいいな、と思っています。

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