JICA海外協力隊の世界日記

コミュニティヘルスナースの奮闘記☆彡

野菜をもっと食べよう 小学校編

ご無沙汰しておりました。

2018年度1次隊、公衆衛生隊員の赤木千香です。

本日の奮闘記の舞台は「小学校」です。(^^)/

普段平均年齢60歳の人生の先輩方と関わることが多いので

子どもたちとの関りは全く異なる視点で発見が多かったです。

今回は

□なぜ小学校で授業をしようと思ったのか

□授業の内容

□気づきと今後の任地での活動

の3本立てでお伝えしたいと思います。

□なぜ小学校で授業をしようと思ったのか?

今回授業をさせてもらったのは同期の小学校教員の任地

タナウアンセントラル小学校Ⅱ」の5年生全3クラスです。

授業を計画したきっかけは、任地で子供たちのお昼ご飯を見たときに

「ご飯:肉=9:1」のお弁当に衝撃を受けたからです。

実際に同期の任地のこどもたちのお弁当の写真がこちら↓↓↓

一目瞭然ですが、野菜がないですよね。

お弁当だけかなと思いきやそうではありません。

家での食事も一皿に山盛りのごはんと少量の塩辛やお肉がほとんどです。

私の生活習慣病対策の対象は25歳以上と配属先から言われているけれど

実際に集会場に集まってくるのは60歳以上、

どんなに塩分や揚げ物を控えようね、豚肉の食べる量を減らそうねと言っても

分かってるよ「はっはっは!」と済まされることが多く、大人への介入には

限界があると思ったからです。配属先では小学校での学校保健は「あなたの活動じゃないよ」

という意見がありなかなか実施できなかったので、今後任地でも活動していく

第一歩として同期隊員の小学校に協力をお願いすることにしました。

□授業の内容

授業の目的は「Ler's eat more vegetables!」と設定しました。

流れは以下の通りです。

①自己紹介

②自分の好きな野菜・嫌いな野菜を発表してもらう

③野菜不足になるとどんな問題が体に起こるか想像してワークシートに書き込んでもらう

④野菜のパワーを伝える

⑥実際に一日に必要な野菜の量を測定して実感してもらう

⑦まとめ

という内容でした。

ワークシートと野菜の量の測定の様子写真です。↓↓↓

□気づきと今後の任地での活動

①フィリピンの子どもたちは病気をよく知っている

この授業を考えたとき内容が多いのと、病気の話が難しいのではないかと

思ったのですが驚いたことに、子供たちは沢山の病気を思いつくことができて

いました。

上のワークシートをみてもらうとわかりますが、

野菜不足で引き起こされる健康問題は?という問いかけに、

Heart attack (心臓病)、Stroke(脳卒中)、Skin disease(皮膚トラブル)、

Cancer(ガン)、High blood(高血圧)、Ulcer(胃潰瘍)とワークシートのイラスト

に書き込んでいました。また、足のところにDiabetes(糖尿病)と書いている

子どももいました。担任の先生が、子どもたち糖尿病で足を切断している

近所の人や親せきを知っているので、そのようなイメージをもっていると教えてくれました。

このことから、フィリピンでは日本と比べて大家族で近所や親せきの人と一緒に過ごす時間が多いので

日々子どもたちは大人たちが持っている病気、症状、薬を飲んでいることを

日頃から見ていて知っているのだと学びました。

②野菜は毎日に食べていない

野菜を毎日食べている問い人は35人クラスで1~2人でした。

ほとんどのこどもたちが「時々」という回答でした。

普段どれくらい野菜を食べているか実際に測定してもらうと50~100g程で葉物野菜3枚程度でした。

実際に350gの野菜を測ってビニール袋に入れて見た目や重さで感じてもらうと驚いていました。

<今後の任地での活動>

子どもという学校に学びに来ている集団に教えることは、

コミュニティで健康に関心が低い大人に教えるよりもずっと

スムーズに感じました。大家族というフィリピンの特性を活かして

子どもから大人へ伝えもらうためには効果的だと思います。

残りの任期でできることは限られますが、今回の授業を活かして任地での

小学校でも生活習慣病予防の対策の必要性を配属先にも伝えてみようと思います。

ご協力頂きましたタナウアン小学校の子どもたち、小学校の先生方、そして帰国間近の

同期隊員本当にありがとうございました。

長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。

次回の奮闘記もお楽しみに!(*^-^*)

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