2018/02/06 Tue
北京リアル事情
財布を持たないって本当?


中国はまもなく春節(=旧正月)を迎えるので、町はお祝いムード一色です。
今年の大晦日は2月15日、16日がお正月。それまでに全国各地に散らばった中国人が帰省したり、
大型連休なので旅行に出かけたりするわけです……
が、
この大移動、13億人の人口を誇る中国ではなんと
春節期間中に27億人分の移動があると言われております!
想像もつかない大混雑の予感…
こんな混雑の中で、きっと
「あれ!財布がなくなったー!」
なんていうアクシデントが起こるんだろうなぁと想像しております。
が、その心配は不要!?
今回は、最近日本のニュースでも取り上げられるようになった、
インターネットペイ
についてお話しします!
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アリババの運営する支付宝(ジーフーバオ)と
テンセントが運営するwechat payが2大柱となり、
スーパーでの買い物やタクシー運賃はもちろん、
露天で果物を売るおじさんへの支払いも、全てQRコードをスキャンして金額を入力→確定するだけ。
(支払い時には指紋認証やパスワードを求められます)


(支付宝APPのトップページ。①QRコードスキャン②支払いのQRコード表示③受取のQRコード表示)
また、友人に送金も簡単に出来るので、
大勢でご飯を食べに行った時にも1元以下の単位で簡単に割り勘できるというわけです。


(同僚と羊肉の串を食べた時の割り勘を送金。相手が受け取ると自動で受取報告がくる。)
ちなみに、何故か対応が遅れているのが地下鉄やバス。
唯一これらの切符や交通カードのみ、携帯からの購入(チャージ)がまだ完全普及していません!
使用率の高い駅や空港線の駅には、携帯専用の券売機もポツポツあるのですが…。
しかし、最近ようやく地下鉄の改札にも、QRコードの読み取り機械が設置されました。
近いうちに、携帯をかざすだけで地下鉄にも乗車できるかもしれません。
というわけで、私はここ半年ほど財布を持ち歩いていません。
(携帯の電池切れが怖いのと、地下鉄のカードにチャージする為に若干は持ち歩いています!)
インターネットペイが急速に普及した理由については、
依然として偽札が出回っていることや、
現金以外の選択肢であったデビットカードが普及しなかったこと等があげられると言われています。
日本とのそもそもの文化やお国事情に違いがあるのを考えると、
単にどちらかが進んでいる・遅れている ではなく、
日本で流行らない理由、中国で流行る理由というのがわかってきます。
(日本では基本的に誰でもクレジットカードが所持でき、コンビニでも使えますもんね)
そして、これを受けて日本の大手コンビニが全国的に支付宝の導入を行ったとか!
私は北京にいるので確認する事が出来ませんが、読者の皆さんはコンビニで
青地に白で”支”
と書いてあったらそれは支付宝対応ですので、教えてくださいね!
(※現時点で支付宝やwechat payを使用するには、中国の銀行口座を持っていることが条件となります)
中国現代社会事情、これまでは
日本のようになるのかな〜
という視点でしたが、
今はもう別の道を進んでいるようで、とてもワクワクします!
これからもホットな情報をお伝えします!
参考:中島恵著 「なぜ中国人は財布を持たないのか」
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