JICA海外協力隊の世界日記

ムスリム社会からこんにちは!! マレー半島 東海岸だより

#12 ラマダン期間もあと少し!

みなさんこんにちは!

イスラム社会といえば、一日5回のお祈りに加えて、ラマダン(断食)が有名ですね
そして、世界中のイスラム教の人は現在断食中です。もちろん ここトレンガヌでも!

ちなみに、お祈りの時間は太陽の位置で決まりますが、ラマダンの期間は月の満ち欠け によって決まります
つまり、ラマダンの時期がどれぐらい進んだかは 月を見ることでわかります。カレンダーを見て知るより よっぽどロマンティックだと思いませんか

そして先日、満月を過ぎました!ここからはいよいよカウントダウンです
私も毎晩、順調に欠けていく月に向かって 「よしよし」とか「いいねいいね」 と思わず応援しています

月の満ち欠け.png

ところで、ラマダン(断食)といっても 断食するのは日の出から日没までです
この期間は 単に食事を断つだけではなく、さまざまな欲望を抑え、自身の信仰心を深めることが本来の目的なので、水も飲めなければ、タバコも吸えません!

ここトレンガヌ州では全体の98%がイスラム教徒なので、妊婦や病人など一部の人を除いたとしても、95%以上の人が一斉に断食しているかと思うと 不思議な感じがしませんか
日中は周囲の飲食店も全て閉まっており、人々もあまり外にでないので 町中がとても静かなのも納得できますね

同僚の先生も、授業がないときや休憩時間は 木陰で静かに体力温存中です
背中越しに空腹感が伝わってきますね!

IMG_7722 - コピー.jpg

断食が空けることを ブカプアサ (Buka Puasa) といいます
4月10日の場合は、午後7時20分でした

そのブカプアサに向けて午後4時ぐらいから 各地でラマダンバザールといって この時期だけ特別な市場が毎日開きます
私の配属先のスタッフも、午後も3時を過ぎた辺りからソワソワしだします

バザールでは、さまざまな食べ物や飲み物が売られています
一日飲まず食わずで我慢した後なので、どれもこれもがとても魅力的に映ってしまい、買い過ぎることがよくあるそう
同僚からも 「バザールではくれぐれも冷静になるように」 とアドバイスをもらってます

さまざまな誘惑と戦いながら選んだ食べ物も、その場で食べることはできません
自宅に持ち帰って 断食明けの祈りが始まるとすぐに食事できるように 30分ぐらい前から テーブルに夕食をスタンバイしその時を待ちます
1日中飲まず食わずで頑張ってきて、目の前に美味しそうな食事が並んでいるなかで、まさに最後の追い込みという感じですね

その後、お祈りの時間を知らせるアザーンが聞こえてくると 一斉に飲み物に手を伸ばして、ホッと穏やかな表情になり楽しい食事がスタートします

では、今日はこの辺で

東海岸にも 穏やかな海が戻ってきました
いよいよベストシーズンへ突入です


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