2020/02/03 Mon
活動
キルギスの算数の授業って?
今日はキルギスの算数の授業について、少しお伝えしたいと思います。
キルギスの学校は、学年が1年生から11年生まであります。
入学が日本より1年遅いので、日本の小学校2年生から高校3年生までが同じ学校で学んでいることになります。
午前中は中学生や高校生、午後は小学生の授業があります。
私は現在、2年生、3年生、4年生の計6クラスを対象に、週に1コマずつ算数の授業を行っています。
言葉だけでなく、教科書もノートも黒板も日本の学校とは全く違うので、なかなか大変です。
上の写真は、キルギスの算数の教科書です。
全ての問題に番号が付けられています。
授業では青の■からスタートして6問ほど進みます。
青の●は宿題で出す問題です。
私が初めてキルギスの教科書を読んだ時に驚いたことは、乗算記号や除算記号、わり算の筆算のやり方が日本と違ったことです。
日本では、かけ算では「×」、わり算では「÷」を使いますよね。
しかし、キル ギスでは、かけ算は「・」、わり算では「:」を使っています。
わり算の筆算は120÷20を、
といった形でやります。
どの数字にどんな意味があるかわかりますか?
また、キルギスの小学校の教科書は、計算分野と図形分野の問題が単元ごとに細かく分けられておらず、1時間の授業の中で計算問題や図形問題が混在して出てくることがあることも、驚いた点です。
教科の系統としては、6年生までは日本の算数にあたる「マテマティカ」、7年生からは計算分野の教科である「アルゲブラ」と図形分野の教科である「ゲオメトリヤ」の2つの教科に分かれます。
そのような系統のためか、日本では「二等辺三角形」「正三角形」「直角三角形」などの三角形の分類を3年生で学習しますが、キルギスでは7年生で学習しています。一方で、日本では中学生で学習する「方程式」をキルギスでは3年生から学習しています。
そのようなキルギスと日本の算数の違いを比較したり、授業を行う度に新しい発見があったりすることも、日々の活動における楽しみの一つとなっています。
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