JICA海外協力隊の世界日記

ブータン幸せの国へ行こう! ~ヒマラヤ2600m 天空の野菜づくり~

#10 ブータンに家族が来た②

今回の旅は、国内線で中央ブータンのブムタンまで飛び、ポブジカ、プナカを経由しながら陸路でパロまで帰ってくるという行程です。
朝食を食べ早速空港へ!今度は、前日送迎してくれた同僚の旦那さんがお迎えに来てくれました。

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国内線は小型のプロペラ機で飛びます。飛行時間は30分ほど。
短いフライトなのにしっかり機内食で軽食が出ました!急いでサーブしないといけないためか、まだ上昇中にも関わらずCAさんたちが配膳を始めたことにびっくり~
あっという間にブムタンのジャカル空港へ到着し、ガイドさん&ドライバーさんと合流。地方旅の4日間、これからお世話になりま~す!

まずは聖地メンバツォ(Membartsho)へ。英語ではBurning Lake(燃える湖)と呼ばれる場所です。
この名前はとある伝説に由来しています。

15世紀後半、ペマ・リンパという探検家が聖人グル・リンポチェが湖の中に神聖な宝物を隠したという幻視を見ました。そのことを村の人に話しましたが誰も信じてくれません。ペマ・リンパは幻視を証明するため、村人の前で火を灯したバターランプを持って湖に飛び込みます。しばらくして湖から上がってきましたが、その手にあったバターランプの火は消えることがなく明るく燃え続けていたそうです。これにより、ペマ・リンパはグル・リンポチェの弟子であることが明らかになり、メンバツォは燃える湖と呼ばれるようになりました。
※グル・リンポチェ…ブータンにチベット仏教をもたらした聖人で、ブッダ、シャブドゥンと並んでブータンで厚く信仰されている。


E249EE81-D0CA-4E24-A2FF-AD4CD460F646.jpgそのため、メンバツォではバターランプを灯してお祈りをします。私たちも一人一つずつお供えしました。
ブータンの人にとっても大切な聖地であり、訪れたい憧れの場所でもあります。

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メンバツォの後は、車で40分ほど走った村にある同僚のお宅でお昼を頂きました!
山の中に突然と現われた集落。家も伝統建築ばかりで美しい場所です。

S__51658755.jpgこんなにたくさん食事を用意してくださっていました。
ブムタン名物のプタ(蕎麦)もありました!日本とは調理方法が異なり、茹でた後にオイルやスパイス、塩で味付けをします。これがとても美味しくて、皆でセカンドシェア(おかわり)させて貰いました!
左下の写真は自家製の麦アラ(焼酎)を頂いているところです。伝統的な木と銀の保存容器にいれてあります。

一つ一つに心を込めて作って頂いたのが分かる素敵なランチで、本当に嬉しかったです。ローカルなお宅を訪問出来たのも貴重な経験です。
名残惜しいですが日本からのお土産をお渡ししてお礼をし、次はウラ村へ出発!

ブータンはお花の季節。道中、サクラソウが綺麗に咲いていました。右の写真はサルオガセという地衣類で澄んだ空気のところにしか発生しないのだとか!そしておちゃめなガイドのペマさん。笑

山道を走ること30分ほどの間に、車酔い・トイレに行きたいなど事件発生。
お店やトイレなどあるはずもなく、旅行二日目にして野に放っていただくことに。よろしく頼みます。

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ついにウラ村に到着!「地球の歩き方」によると2012年まで電化がされていなかった村だそうです。
この日はウラヤクチェ(Ura Yakchoed)というウラ村のお祭りの日で、それを見るためにやってきました。
ブータンあるあるですが、ローカルなお祭りは日程の変更やキャンセルが当たり前のようにあり、地元の人も直前まで知らないことがほとんど。今回もペマさんが前日まで聞き込みをしてくれて、ようやく予定通り開催されていることが分かりました。
今回の旅で見れたらラッキーくらいの感覚でしたが、無事行けました~!

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左の写真はお祭りの踊り子さんとパチリ。右はアツァラと一緒に。愉快なアツァラで何回も来てくれました。衣装がいつものツェチュとは少し違うのもローカルなお祭りの魅力です。
※アツァラ道化師。お祭り中、観客にちょっかいを出して場を盛り上げたり、踊り手の衣装を直したりなど進行をスムーズに行う役を担う。

そんなこんなでお祭りを楽しみ、1時間半ほどかけてジャカルの町へ帰りました。
車の中でガイドのペマさんからブータンや仏教、彼自身の生い立ち(なんと高地のヤク飼いだった!)など、興味深いお話を沢山聞きました。
こうやってガイドさんと色々話せるのが、ブータン旅行の楽しみの一つだと密かに思っています。

長くなったので一旦ここで!次回はポブジカ編です~

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