JICA海外協力隊の世界日記

ブータン幸せの国へ行こう! ~ヒマラヤ2600m 天空の野菜づくり~

#12 ブータンに家族が来た④

クズザンポーラ~

旅日記第四弾!ブータン旅4日目。今回は引き続きポブジカからのブータンの古都プナカです。
標高差1500m、高原のポブジカ~トロピカルなプナカと地域ごとに全く雰囲気が異なります。
車で2時間半ほどの距離でアクセスもしやすいので、旅行客に限らずブータンの人にとっても定番コースだったりします。

まずはポブジカの朝から!

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朝食後、ホテルから車で10分ほど走ったところにあるNgenlung Drechagling Lhakhangという女性僧院へ。ここのお寺のお坊さんは皆さん女性です。地元だけでなく地方からも来ており今は13名ほどが修行をしているそう。

朝の時間ということもあって、左の写真のようにバターランプを灯したりお堂の掃除をしたりしていました。
ガイドのペマさんが「女性僧院はどこもキレイに掃除してあるよね~。男性のお坊さんの掃除はすぐ終わっちゃうから!」と笑っていました。
お坊さんといえども、どこの世界でもあるあるなのね~

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お参りを終え、そろそろポブジカにお別れ~と車を走らせていたところヤクの放牧に遭遇!
せっかくなので群れの中でパチリ。いい感じの写真に見えるのですが、ヤクは大型の牛なので近くに行くのは意外にも結構スリリング!
でも、群れの中にはベイビーヤクちゃんもいてこの子たちが可愛いいんです♡

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この群れのヤク飼いのおじいさんが、最近亡くなったというヤクの解体をしていました。
ペマさんの交渉で近くで見せて貰えることに!さすがは元ヤク飼い…!!家のなかも覗かせて頂きました。

右の写真の右側のほうに黒い布のようなものが掛かっているのが見えるでしょうか?これはヤクの毛で作られており、中から外の様子が見えるくらい透けているのに雨は通さない、という優れもの。
しかし近年はブルーシートで代用されるようになり、この織物を作れる人も減ってきてしまっているとのことです。

何かをついばんでいるハゲワシ(?)とその辺りに転がっている牛やヤクの骨。

そういえば以前ポブジカに同僚と旅行に来たときにも、この骨が沢山散らばっている光景を見て衝撃を受けました。「ねえ!!骨落ちてるよ!!」と同僚に興奮気味に言ったのですが、「うん、そうだね。」くらいの薄いリアクション。
ブータンではこれが普通なのか…??ちなみに後日、パロタウンでも牛の頭蓋骨が落ちているのを発見。どうやら普通らしい…

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じゃ~ん!!
ハゲワシが食べていたのは干してあるヤクの毛(についているお肉)でした!
ヤクの毛はヤタという毛織物になり、ヤクのしっぽは埃払いのお掃除グッズとしてお寺や家庭で使われているのをよく見かけます。

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最後にルンタと呼ばれる旗をポブジカの出口にかけてポブジカにお別れ。
ルンタはチベット語で風(ルン)の馬(タ)という意味で旗にはお経と馬(風の馬)の絵が描かれており、風になびくたびにお経が風に乗って周囲のものすべてに恩恵をもたらし功徳を積むと考えられています。そのため、時間が経ちルンタが色褪せていくのが良いとされています。
写真の後ろにも白くなったルンタが写っていますね!旗の五色にもそれぞれ意味があり、青は空、白は空気、赤は火、緑は水、黄色は大地を表しています。
ブータンのカレンダーでは毎日この五要素の組み合わせが決められており、例えば今年の6月15日は「Earth Fire(大地・火)」です。

このルンタ掛けの最中にメンバーの一人が段差でつまずき足を負傷。もはや常に誰かが具合悪いか怪我しているのが当たり前になってきました。笑

プナカに到着しランチタイム!プナカ隊員おススメのThali(タリ)屋さんへ~
タリとはインドやネパール式のカレーでブータンでも大人気!メインのカレーに生野菜やお惣菜、ホエイが必ずついてきます。
私の中では、ブータン人同僚とごはんに行くときはタリを選べば間違いないと思っています。(本当はピザとか食べたいんですが私の周りのスタッフはあまり好まない…泣)


77F8CC0C-88BB-4479-9406-F86AB78D9CCE-L0-001.jpgランチの後はプナカ・ゾンへ!ナイスタイミングなことにジャカランタの花が満開で良い季節でした。
ポブジカとは一転、南国の雰囲気が漂っています。

EFCBE5B2-8C80-4280-8422-EF87D7B50F28.jpgドライバーさんが撮ってくれていた写真。ここがビュースポット!

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ゾンの内部をペマさんが説明してくれています。
ブータンではお寺の室内(お堂)はゾンに限らず全て撮影禁止です。ペマさんに理由を聞いたところ、撮影した仏像の写真も仏画のように神聖なものとなるため、万が一落としてしまったりすると不敬にあたるからなのだそうです。
「今はスマホのデータだからいいと思うんだけどね~」と言うペマさん。意外にも合理的発想!笑

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最後に渡り橋でパチリ!これから3時間ほどかけてパロに帰りま~す。

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遂にパロに戻ってきました!私にとっては実家に帰ってきたかのような安心感。笑
夕食はパロのNamgay Artisanal Breweryというビールファクトリーに併設されているレストランです。ここのビールの飲み比べもでき、食事も美味しくて(しかもそれほど高くない)かなりおススメのお店です!ブータン人同僚や隊員ともよく来ますよ~

右の写真は同僚から電話があり明日の打ち合わせ中。車を出してお寺に連れて行ってくれるとのこと。ありがたや…涙!!

そんな感じで色々ありつつも、無事パロまで帰ってきました。旅の後半はパロを拠点にティンプーやパロ観光になります。次回はタクツァン僧院とチェレラ峠です。

それではここで~Bye!

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