JICA海外協力隊の世界日記

Laugh&Health~サムサ、パフタ、ときどき医療~

村のお医者さん

日本の、そして世界のみなさん、こんにちは!
今日は私の配属先、シュレーダー・ボザフール一次診療所についてお伝えしたいと思います。

私の活動するウズベキスタンでは、

簡単な疾病や怪我の治療のための一次診療所、
入院治療をする都市の地方病院、
専門治療をする州立の専門病院や大学病院などに分かれています。
一次診療所は日本の開業ドクターと保健所が一体化したような感じです。
同じ一次診療所でも、前回少しお伝えしたように、

大都市部にあるПоликлиника(外来診療所)と

村落部にあるҚишлоқ Врачлик Пункити(村落部医師駐在所) の2種類があります。
私の配属先は後者で、大体5000人ほどの人口を3人の医師と助産師1人、13人の看護師+臨床検査技師で診察にあたっています。

こうしてみるととても人が充実しているように見えますが、けしてゆったりお仕事はできません。
毎日大体100人弱の患者さん、妊婦さんがやってきます。
症状はアレルギー、風邪、中耳炎から畑仕事で斧で手を切ったり、牛に足を踏まれたり様々。
多くの僻地の診療所同様、ここでも専門科はまったく関係ありません。
産婦人科のドクターは縫合が得意で、けが人が来たときは産婦人科診察室へ(笑)

ウズベキスタンの医療で特徴的なのは、パトロナージュと呼ばれる巡回看護師の存在だと思います。
この巡回看護師たちは地域を巡回しながら、妊産婦、乳幼児の健康チェック、病気の住民への受診の呼びかけ、予防接種情報の提供などを行っています。
日本の訪問看護師と保健師の仕事をダブルで行っている感じです。
ウズベキスタンすべての国民に担当の巡回看護師がついていて、 特に私の住む農村部ではいい相談相手のお姉さん役として、 病気のことだけではなく、子育てや時には嫁姑問題などの相談にものっていました(笑)


そして、この診療所に配属されて最も苦戦させられているのが停電です。
農村部の診療所にしては恵まれていることに、私の診療所には水道(水は井戸水ですが。。。)があります。
しかし、必ず毎日停電があり、停電があるとポンプでくみ上げられる水道ももちろん使用できず。
先日は丸一日停電したため、せっかく採血した血液が遠心分離機にかけられず、すべて固まってしまうという事件がありました。
心電図や電気治療などの機器ももちろん使用できないので、患者さんもいつ復旧するかわからない電気を待たなくてはいけません。
でも、みなさん慣れているので、
「今日は天気もいいし、すぐつくでしょ」 とか、
「今日は風が強いからつかないよ。また明日くる」 とか。
私も最近、電気のご機嫌がわかるようになってきました。
今日も停電しているので、電源が落ちる前にこの辺で。

次回は私のホームステイ先の家族についてご紹介したいと思います。

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