JICA海外協力隊の世界日記

今日はキルギス日和

伝説のシャカル石鹸できました!

キルギスには古くから伝わる石鹸があります。その名はシャカル石鹸。

とても原始的な石鹸でシロザやニガヨモギといった薬草を燃やして作った灰粉と、ヤギや牛の脂を混ぜて作ります。旧ソ連時代より前、キルギス人はこれを家庭で作っていました。

しかしこの石鹸、作るのにとても手間がかかります。そのため、ソ連時代になると、工場で大量生産された安価な石鹸におされ、生産されなくなってしまいました。

私の配属先、ブグエネは「こんな大事なキルギスの文化を失ってはいけない。」と考え、6年ほど前に、作り方を覚えている高齢女性に話を聞き、レシピを学び、シャカル石鹸を復活させました。

さて、そんなシャカル石鹸、今年も作りました!

まずは7~8月にかけて、シロザとニガヨモギを集めます。その量はなんと1トン以上!!

今年は村人からの買い取りを始めたところ、夏休み中のたくさんの子どもたちがお小遣い稼ぎのために草をもってきました。

さらにその灰を熱湯でろ過して灰汁を取り出します。

その灰汁を1日かけて煮詰めるとアルカリ性の灰粉ができます。

灰粉とヤギや牛の脂を熱して混ぜるとシャカル石鹸のできあがりです。

このシャカル石鹸、作るのにとっても手間がかかります。

でもキルギス人には大人気の石鹸!アレルギーや湿疹によく効くといいます。

「今年のはまだできないのー?」といろんなところで聞かれました。

お待たせしました、シャカル石鹸できました!!

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