2016/10/14 Fri
文化
石占いー牛はどこへ行った?-
キルギス タスマ村は初雪も降り、すっかり冬めいてきました。
余談ですが、キルギスでは「ネズミが多く出る年は寒くなる。」という言い伝えがあります。
今年は村内でネズミの被害が多く、言い伝えどおり冬が寒くなるのではないかと戦々恐々としている今日この頃です。
先日、職場の女性の家の牛が行方不明になりました。放牧から帰ってこず、近隣を探しても見当たらないとのことです。
キルギスでは家畜は立派な財産、日本円に換算すると1頭6、7万円ほどはします。
ちなみに学校の先生の月給は8000円くらいです。
ブグエネには石占いをできる女性がいます。
この占いは石に失せものが見つかるかどうか、どこにあるのか尋ねるというものです。
誰でもできるわけではなく、石が伝えてくれるメッセージを感じて、伝えるというちょっとスピリチュアルなもの。
昔からキルギスに伝わる伝統的なもののようです。
占い中は撮影NGとのことで、写真は撮れませんでした。
ちなみに占いで使った石はこれです。
なんてことない、その辺で拾ってきた石です。
さて、占いの結果ですが、残念ながら牛は見つからないとのことでした…。
探すにはもうすでに遅すぎるとのこと。
それでも必死に牛を探す女性とその家族。
街へ行くタクシーの運転手をしている旦那は、仕事中でも牛の群れを見ると自分の牛がいないか、スピードを緩め、目を凝らして探しています。
見ていて、なんとも切ない…。
占い結果では「失せモノ来ず」でしたが、大切な財産である牛、戻ってきてほしいなぁ。
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